花火の告知ポスターにスマホのビューワーをかざすと高解像度の迫力ある前年度の花火の映像、ノベルティやステッカーにかざすと想いを込めた製品のポイントをキャラクターを使って紹介させるなど、その場にある"モノ"からデジタル世界への拡張を行うAR(拡張現実)は、物理的な狭いスペースを飛び出し、見る者に訴える。アイディアやギミック次第で製品や観光スポットの魅力を様々な角度へと広げられる。

AR制作ソフト「COCOAR」(ココアル)を展開するスターティアラボは6日、同サービスがUnityに対応し動的3Dコンテンツの表示が可能になったことを発表した。

2012年に提供開始されたCOCOARは、同社自社開発のソフトで紙に印刷された任意の画像などをマーカーに設定し、スマホアプリ「COCOAR2」経由でARコンテンツを表示させるものだ。現在1414社への導入実績があり、同社Webサイトでは、その概要が数多く掲載してあるが雑誌や書籍からパッケージ、ポスターや看板、店舗やイベントライブと実に多用な使われ方が実例として挙げられている。

ARアプリの累計ダウンロード数は"COCOAR""COCOAR2"合わせ150万以上。クラウド上にARコンテンツをアップロードし、容量内(最大10GB)であればいくらでも作ることが可能なサービス形態をとる。今回、同社はこれまでの画像や動画を中心としたコンテンツに加え、ゲームエンジンUnityに対応し動的3Dコンテンツの表示が可能になることを発表した。大幅に表現力を向上させたARを利用できるようになる。同社は、昨今ではGPS機能やスタンプラリー機能を活用した事例も増えるなか、キャラクターやゲームといったデジタルコンテンツを扱う企業などがよりリアルな世界観を表現するために活用してもらいたいと述べている。

  • 従来機能+3Dが動き回るイメージ(同社資料より)

    従来機能+3Dが動き回るイメージ(同社資料より)