カシオ計算機は1月30日、耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK」の新製品として、MASTER OF Gシリーズの「RANGEMAN」(レンジマン)最新モデルとなる「GPR-B1000」を発表した。カラバリとしてブラックとカーキの2機種を用意し、3月9日に発売する。税別価格は100,000円。
GPR-B1000は、米ラスベガス開催のCES 2018にて海外発表されていたもの。今回、日本での発売日と価格が明らかになった。
G-SHOCKのMASTER OF Gは、極限状態での使用を想定したシリーズ。G-SHOCKのなかでも、一層かつ方向性の異なるタフネス性能を持っている。現在、「空」のGRAVITYMASTER、「陸」のMUDMASTER、RANGEMAN、MUDMAN、「海」のFROGMAN、GULFMASTER、GULFMANというモデルがある。今回のGPR-B1000は、サバイバルタフネスをコンセプトにしたRANGEMANの最新モデルだ。
GPR-B1000のポイントは、ソーラー充電によるアシストを備えたGPSナビゲーション機能。GPSの位置情報を受信し、現在地やルート情報をGPR-B1000のフェイス上に表示する。トリプルセンサー(方位、温度、気圧/高度)も搭載しており、実際に通過したポイントにセンサー情報を加えて記録することも可能だ。
スマートフォン向けアプリ「G-SHOCK Connected」とも連携。GPR-B1000にメモリーしたルートをアプリ上の2D地図や3D地図で表示したり、世界中の正確な時刻をアプリ上で取得してGPR-B1000に送信したりできる。ワールドタイムとホームタイムの設定、アラームやタイマーの設定など、アプリのグラフィカルな画面で操作すると実に簡単だ。
また、ルートナビゲーションの使用中、スマートフォンのカメラで写真を撮っておくと、通過ポイントと写真を時系列に表示する機能もある。日付と時刻、自分が通ったルート、さらに写真といったように、鮮明な思い出とともに楽しめるわけだ。
駆動電源として、上述のソーラー充電だけでなく、USBを用いたワイヤレス充電(内蔵バッテリー)を持たせた。GPSは電力消費が大きいため、内蔵バッテリーを採用しているのだが、約5時間のワイヤレス転送で約33時間、GPS機能を使用できる。内蔵バッテリーが切れた場合でも、明るい場所でソーラー充電することで、GPS機能を使えるようになる。目安としては、50,000ルクスで約4時間のソーラー充電を行うと、GPS機能を約1時間使えるという。なお、時計に関する機能はソーラー充電だけでまかなう。
ワイヤレス充電を実現するうえでは、G-SHOCK初となるセラミック製のケースバック(裏ぶた)が見逃せない。このケースバックによって、ワイヤレス充電を可能にするとともに、GPS電波の高感度受信や、耐衝撃性能、20気圧防水を確保している。そのほかタフネス性能として、-20℃の耐低温、防塵、防泥などを身にまとう。より詳しい仕様は、下図を参照いただきたい(クリックで拡大)。