他社のスマートスピーカーにもいくつか動きがありました。

11月の下旬には、オンキヨーのGoogleアシスタント搭載スピーカー「G3」が発売になりました。オンキヨーは先にも紹介したようにAlexa対応のスマートスピーカーも発表しており、同一メーカーからGoogleアシスタントとAlexa、それぞれの陣営の製品が発表されるという珍しいケースになっています。

Google Homeを使ったサービスにも拡充の動きが見られます。auは、スマホを使って家電製品をコントロールする同社のホームIoTサービス「au HOME」が、Google Homeに対応することを発表しました。今後はこうした、既存のIoTサービスとの連携がはかられるケースが増えていくのかもしれません。

  • au

    auのホームIoTサービス「au HOME」が、Google Homeからの音声操作に対応しました

Clova WAVEには黎明期ならではのアクシデントも?

一方、10月に発売されて以降も、天気予報やスケジュール、ニュースを一括で読み上げるブリーフィング機能の追加や、照明操作の対応など、積極的に機能が追加されている「Clova WAVE」ですが、この11月は別の意味でも話題になりました。

ひとつは、「Clova WAVE」が設置された環境で、同社のテレビCMが流れると、テレビが消えてしまうという問題です。これはCMに含まれる「Clova、テレビを消して」という音声コマンドに反応してしまうためで、10月下旬のテレビCMの放映開始以降、SNSを中心に話題になりました。

すでに海外でスマートスピーカーで同様のトラブルが多発しているだけに、話題作りのための施策だったのではとの見方もありますが、いずれにせよスマートスピーカーの黎明期ならではのアクシデントだと言えそうです。ちなみに問題となったCMは短期間で差し替えられ、その後はテレビの付近に「Clova WAVE」が設置されていても反応しなくなっています。

突如Amazonの販売ページが消滅

もうひとつ、「Clova WAVE」に関連したところでは、Amazon Echoの発売とともに、それまでAmazonのサイト上で販売されていたLINEの「Clova WAVE」の製品ページが突如として消滅したことも話題になりました。

折しも、Amazonのサイト上でGoogleの「Chromecast」が購入できないなど、他社製品を排斥する動きが同じタイミングでニュースになったこともあり、Amazonに対して批判的な声が巻き起こりました。ちなみにAmazon上で「Clova WAVE」が買えない状況は、12月下旬になっても依然変化はありません。

現在、「Clova WAVE」の主な販路は、LINEショッピングの「Clova WAVE LINE FRIENDS STORE」や各量販店店頭及び通販サイトとなっています。