富士通は13日、同社製ノートPC用の一部に搭載したパナソニック製バッテリパックの交換・回収対象を拡大。新たに2012年8月から2013年11月の間に製造した同社ノートPCの一部機種で発火・火災に至る恐れがあるとして、早期の交換を呼びかけている。
富士通では2015年8月および2016年2月にもバッテリパックの交換・回収を告知していた。今回新たに、交換・回収対象のバッテリパックを拡大し、2017年12月13日以前では対象外となっていたバッテリパックを対象に追加。不具合の原因は「パナソニックでの製造時にバッテリパック内部に異物が混入した」と推測しているが、異物混入の原因は特定できていないとする。
対象のバッテリパック数は62,521個。新たに対象となったバッテリパックを搭載するノートPCの製造期間は2012年8月から2013年11月の間で、交換対象にはオプションのバッテリパックも含む。対象機種は、LIFEBOOK A/E/P/S/Tシリーズ、LIFEBOOK SH/PHシリーズなど54機種。
対象バッテリパックの確認については、同社サイトで配布されているチェックツール「FUJITSU Battery Check Tool」をインストールすることなどで確認可能。交換の申し込みには、バッテリパックの物品番号および製造番号、ノートPCの型名および製造番号が必要となる。
今回追加された対象バッテリパックの交換品は、2018年1月下旬から発送開始される予定。同社では、新しいバッテリパックが届くまでの間、ノートPCからバッテリパックを取り外しACアダプタのみで使用したり、事故の発生を低減させるバッテリ充電制御機能を利用したりする対策を呼びかけている。