前回はiOS 11で新しくなったマルチタスキングの方法をご紹介しました。しかし、マルチタスキングは単に2つのアプリを同時に表示できるというだけではありません。2つのアプリの間の「ドラッグ&ドロップ」機能で、iPadをもっとパソコンライクに活用してみましょう。

マルチタスキング(Slide OverまたはSplit View)では、左右のアプリでテキストや写真、リンクなどの情報をドラッグ&ドロップで貼り付けることができます。メモに写真を貼り付けたり、メールに「ファイル」からドキュメントを添付することも可能に。iPadの活用の幅がぐっと広がりそうです。

写真を貼り付ける

メールやメッセージで送ったり、企画書やレポートに貼り付けるなど、写真を他のアプリで使う機会は多いものですよね。そんな時、写真を選んで貼り付ける作業がとても簡単になりました。

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M@「メール」アプリでメールの作成中に写真を貼り付けたい時は、いったんキーボードを隠し…
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M@Dockを表示して「写真」アプリをSlide Over(またはSplit View)に
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M@写真アプリから貼り付けたい写真を選んで指で押し、表示が二重になったらメール作成画面へドラッグ&ドロップ
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M@緑のマル「+」が出たら手を離します
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M@メールに写真が貼り付けられました

複数枚の写真を同時にドラッグ&ドロップすることも可能です。

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M@貼り付けたい写真の1枚を選んで指で押し、少し下へずらす(写真が二重になります)
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M@その他の写真をタップして選択。青丸数字が選択枚数を表示します
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M@あとは同様にドラッグ&ドロップすれば、まとめて複数枚を貼り付けることができます

メール以外にも、様々なアプリがこの機能に対応しています。

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M@「メッセージ」で写真を送信 M@「ファイル」アプリでDropboxやiCloudに写真をアップロード

メールの添付ファイルを保存する・添付する

iPadをビジネスで使う際にちょっと厄介だったメールの添付ファイル。それがこの機能で非常に扱いやすくなりました。

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M@「メール」と「ファイル」をSplit View(またはSlide Over)に
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M@メールの添付ファイルをファイルアプリへドラッグ&ドロップして保存

同様に、作成中のメールにファイルを添付することもできます。

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M@作成中のメールにファイルを添付する場合は、ファイルアプリからドラッグ&ドロップ

画像やテキストをスクラップする

「メモ」で書いた文書を「Pages」に使ったり、Webページの一部をスクラップするなど、アプリをまたいで画像やテキストをやり取りできます。様々な情報集めがぐっと便利になりました。よく使うアプリでどんなことができるか、ぜひ試してみてください。

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M@「メモ」で文章やドローイングを選択し、「Pages」にドラッグ&ドロップ
I@015.jpg,015l.jpg I@016.jpg,016l.jpg
M@「Safari」からURLの部分を「メッセージ」にドラッグ&ドロップ。そのまま送信が可能です
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M@画像や文章を選択して「メモ」などにスクラップすることも可能