シトリックス・システムズ・ジャパン、レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ、日商エレクトロニクスの3社は11月30日、レノボのNutanixアプライアンス製品「Lenovo ThinkAgile HXシリーズ」上で稼働する無償の仮想化ソフト「Acropolis Hypervisor(AHV)」とシトリックスが提供する「XenDesktop」を組み合わせたVDIソリューションの拡販に向けて、協業を開始したと発表した。

昨今、新世代の仮想基盤としてハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)の市場は拡大しており、代表的な活用例が仮想デスクトップソリューション(VDI)がある。情報セキュリティ強化やリモートワークによる働き方改革の推進が必須の経営課題となる中、企業ユーザーや中央省庁、教育機関にいたるまでVDI採用の裾野は広がっており、VDIシステムを低コストで構築したいというニーズも増加している。そうした顧客ニーズに対応すべく、3社共同でNutanix AHVとXenDesktopによるVDIリファレンスアーキテクチャを開発した。

第1弾として、Lenovo ThinkAgile HXシリーズ上でAHV(AOS 5.1.3)とXenDesktopの組み合わせ動作検証を行い、推奨構成を策定してLenovoのリファレンスアーキテクチャサイト「太鼓判シリーズ」としてWEBで公開を開始した。

また、第2弾としてvGPU機能をサポートするAOS5.5がリリースされた後、同様に仮想GPU環境でもリファレンスアーキテクチャの公開を予定している。レノボから、ThinkAgile HXシリーズのGPU搭載モデルとともに、NVIDIA GRIDソフトウェアライセンスをワンストップで提供でき、日商エレはシステムインテグレータとして、同リファレンスアーキテクチャのシステム構築サービスおよび保守サービスを組み合わせ、ソリューションとしてエンドユーザーに提供する。

今後、3社は新ソリューションの提案活動強化にむけ、需要喚起活動としてのセミナー開催などの共同マーケティング活動および実際の提案・営業活動を共同で展開し、VDIソリューションの市場拡大を図る方針だ。