日立システムズは、ドローンの操縦や撮影代行、撮影した画像の加工と診断、データの保管・管理、業務システムとのデータ連携をワンストップで支援する、同社の「ドローン運用統合管理サービス」を強化し、ドローンで撮影した2次元画像(写真)から構造物全体の3次元モデルをクラウド上で生成し、構造物の劣化箇所が全体のどこにあるかをひも付けて管理できる機能を強化したと発表した。

  • 3次元モデル上での劣化箇所の管理イメージ

    3次元モデル上での劣化箇所の管理イメージ

今回強化された機能は、スイスのPix4D社の航空写真測量ソフトウェアの画像処理技術を用いて、ドローンで撮影した大量の画像データから3次元モデルを生成するサービスとなる。通常、ドローンを活用した高所・広範囲の点検では、大量の写真を撮影し、その中のひび割れなどの劣化箇所を発見・管理するが、撮影した一部の写真から劣化箇所が構造物のどこに位置するかを特定するには多くの時間を必要とするほか、過去の写真との比較により劣化の進行具合を確認することは非常に困難だった。

同サービスでは、劣化箇所の位置を迅速かつ正確に特定し、構造物全体を一元管理することができる。これにより、ドローンで撮影した大量の2次元画像(写真)から、構造物全体の3次元モデルを容易かつ高速に生成することができるため、作業効率が大幅に向上する。また、オートデスク社のAPIプラットフォーム「Forge」と日立システムズが開発した技術により、写真と3次元モデルとをひも付けて表示できる機能も提供される。ユーザーは、劣化(さびやひび割れ等)の写真をクリックするだけで、3次元モデル上に該当する位置が表示されるため、劣化箇所が構造物全体のどこにあるかが容易に分かるという。そのほか、3次元モデル上で目印を付けたり、拡大表示、コメントの追記なども行え、さらに今後は、AI技術などにより、画像データから劣化を自動的に検出する機能も開発していくということだ。