PCゲームを買うときに避けては通れないのが、配信プラットフォームだ。いずれも、日本語のページがあるとはいえ、海外のメーカーやユーザーが中心なので、ちょっとハードルが高いと感じてしまうかもしれない。そんな人のために、それぞれのプラットフォームについて使い方を紹介する。前回のSteamに続き、今回はOriginだ。
Originは、Electronic Arts(以下:EA)が運営しているデジタル配信プラットフォーム。同社のタイトルの販売を中心にしているとはいえ、それだけでも「Battlefield」「The Sims」「Need for Speed」といった大人気シリーズがラインナップされているので注目度は高い。
ほかにも、「Assassin's Creed」シリーズで有名なUbisoftや、「Batman: Arkham City」のWarner Bros. Interactive Entertainmentといったパブリッシャーとも提携しているが、そちらはまだまだラインナップがそろっているというわけでもないのが残念ではある。
また、前回紹介したSteamと同様に、ゲームの自動アップデートやセーブデータのクラウドへのアップロードにより違うPCでも同じところから始められる機能も備えている。
デジタル配信プラットフォームではよく見られる、大規模セールも定期的に実施されている。夏には最大83%オフというお得なセールが行なわれていた。11月17日現在ではそれほどのものはないが、現状でも1,000円以下や1,000~2,000円といったお手頃価格のタイトルが並んでいる。セールが行なわれているかどうかこまめにチェックしていきたい。
Origin独自の遊び放題プラン「Origin Access」など
Origin独自のサービスとして「Origin Access」プランが用意されている。これは、月額518円もしくは年額3,002円で、「Vault」というゲームコレクションに自由にアクセスできるようになるというもの。
Vaultには、「Titanfall」、「Titanfall 2」、「Mirror's Edge Catalyst」、「Battlefield 1」、「Battlefield 4」、「Star Wars Battlefront」、「Dragon Age Inquisition」といった名作がずらりと並ぶ。英語版のみとなるが、「FIFA」シリーズや「Mass Effect」シリーズ、「Ultima」シリーズなども遊べる。
ゲームを買わなくても加入しているだけで延々と遊んでいられるくらいのタイトルが揃っている。解約はいつでも行なえるので、遊びたいゲームをプレイしたいときだけ加入するのも可能だ。
Origin Accessには入会者用に特典が2つ用意されている。1つは「先行プレイトライアル」で、EAの新作を発売日前に時間制限ありでプレイできる。トライアルでプレイした際のセーブデータは、製品版に引き継ぐことが可能だ。
もう1つは、Originでゲームタイトルや拡張コンテンツ、FIFAポイントを購入する場合に10%の割引が適用される。
購入したゲームに不具合が起きた、自分の環境では快適に動かなかった、内容に満足できなかった、といった場合には「Originゲーム満足保証プログラム」により、一定の期間内で理由を問わず返品と払い戻しを受けることができる。
具体的な期限は、「ゲームの初回起動から24時間以内」、「ゲームを起動していない場合で購入日から7日以内」、「ゲームを予約購入して起動していない場合の発売日から7日以内」のうち最も早い日付となる。
さらに、発売日から30日以内に購入したEAのタイトルにおいてユーザー側以外の問題で不具合が起きた際は、ゲームを最初に起動してから24時間後ではなく72時間へと延長される。
無料で遊べるゲームもあり「Originからのプレゼント」
アカウントを作るだけで遊ぶことができる無料ゲームもある。これは「Originからのプレゼント」というもので、幅広いラインナップを体験してもらえるように期間限定で完全版のゲームと拡張パックを無料で提供している。
11月17日現在では「Plants vs. Zombies Game of the Year Edition(英語版)」が入手できる。提供期間は決まっているが、一度ダウンロードしてしまえばそれ以降はずっと遊ぶことができるので、見かけたらひとまずダウンロードしておくとよい。Originの使い勝手を知ってみたい、という人にもお勧めだ。提供しているタイトルは頻繁に変わるので定期的に覗いておきたい。
プレゼントタイトル以外に、完全版や特定のモードを時間限定などで遊べるトライアル版や、デモ版やベータ版もあるので、そちらのラインナップも確認しておこう。