GMOペイメントゲートウェイ(GMO-PG)は10月23日、日本通信が提供するEC・通販事業者のカード情報非保持化に対応したクレジットカード決済時のカード情報入力専用タブレット端末・回線を、2018年1月をめどに取り扱いを開始すると発表した。

カード情報保持とカード情報非保持の概要

クレジットカード決済を取り扱うEC・通販などの非対面取引事業者(加盟店)は、2018年3月までにカード情報非保持化(加盟店が保有する機器・ネットワークにおいて、消費者のクレジットカード情報を「保存」「処理」「通過」しないこと)、またはPCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard:国際クレジットカードブランド5社が共同で策定したクレジット業界におけるグローバルセキュリティ基準)の準拠が求められている。

電話・FAX・はがきなどの手段で注文を受け付けるEC・通販事業者が、カード情報非保持化に対応する場合、一定の条件に合致した専用タブレット端末を使用してカード情報を入力するほか、さらにPCI DSSに準拠した決済システムを利用する方法があるという。

今回、GMO-PGが取り扱う日本通信のクレジットカード決済時のカード情報入力専用タブレット端末・回線は、EC・通販事業者が電話・はがきなどで注文を受ける際に、消費者のカード情報を入力しているパソコンを本専用タブレット端末に置き換えるだけで、現状の受付オペレーションの大きな変更なく、カード情報の非保持化を可能としている。

カード情報の入力・決済はGMO-PG、が提供する決済システムの管理画面に直接遷移し、通信も日本通信が提供する専用回線で行われるため、入力したカード情報は社内ネットワークを通過することはないことに加え、カード情報の非保持化に必要となるセキュリティ条件を満たした設定が完了している専用タブレット端末を提供するため、追加のシステム開発も必要ないという。

GMO-PGは、従来提供している非対面加盟店が購入者のクレジットカード番号に触れずに決済できるカード情報非保持化を実現する決済システム「非通過型決済」と合わせて、新たに専用タブレット端末・回線も取り扱うことで、非対面加盟店のカード情報非保持化を包括的に支援していく方針だ。