説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『メールの未読数が増えすぎてしまい、どうにもなりません!?』という質問に答えます。

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先日テレビの情報番組を見ていたら、あるコメンテーターの「メール」アプリに付いた未読数を示すバッジが11万を超えていました。確かに、そこまでの状況になると、過去に遡り既読にする作業は困難でしょう。11万とはいかずとも、未読のバッジが1万を超えるユーザは筆者の周囲にすら複数存在しますから、増えすぎたメールの未読数をなんとかしたい人は意外に多いのかもしれません。

ひたすら未読を既読に変える作業を避けたいのであれば、取るべき方法は1つ。未読が多数あるメールアカウントのバッジを無効化したうえで、特に重要度の高い相手を「VIP」に登録するのです。そうすれば、重要な相手からのメールのみ未読件数にカウントされるので、数が増えすぎて管理不能になることを防げます。

操作方法はかんたん、まずは『設定』→「メール」→「通知」の順に画面を開き、バッジの表示を無効化したいメールアカウントをタップ、「Appアイコンにバッジを表示」スイッチをオフ(緑→白)にしましょう。その後、「メール」アプリ画面で重要度の高い相手をVIPに登録(差出人欄をタップした先の画面で登録できます)すれば、その相手からのメールは未読としてカウントされるので、気付かないまま放置することを防げます。

この方法は、未読そのものを解消するのではなく、「重要な相手以外からのメールは未読バッジにカウントしない」という一種の消極策です。当然、開かないメールは未読のまま残ります。大量のメールを抱えたままでは、内蔵ストレージやiCloudなどのクラウド領域をムダに消費しますから、できればこの機能に頼らず、時間を見つけて未読メールを整理することをお勧めします。

メールアカウント全体の「バッジ」を無効化し、重要な相手をVIP登録しておけば、バッジの未読数が増えすぎて管理不能になることを防げます