ITコンサルティング調査会社であるアイ・ティ・アールは21日、国内のオンラインファイル共有市場規模の推移を発表した。

同社の調査によると2016年度の売上金額は約77億8,000万円、前年度比16.7%の伸びを示し、対象のほぼ全てのベンダーの売上げが増加。2桁以上の伸びを示したベンダーが半数以上になるなど、広い需要を推察できる。

同社では、オンラインファイル共有製品をベンダー資産となるサーバ上にディスクスペースを設ける「クラウドストレージ型」、ユーザー資産上の「物理ストレージ」の2タイプに分けて計測しているが、クラウドストレージ型ではスマートデバイスからのファイル利用や取引先とのファイル交換、物理ストレージ型では、クラウド型と連携した擬似的なファイルサーバ統合によるファイル管理などを継続的な需要増加の一因として分析している。同社では、物理ストレージ型とクラウドストレージ型を合算した2016年から2021年のCAGR(compound annual growth rate)を12.9%と予測している。