宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12日、将来のスペースデブリ(宇宙ゴミ)除去に向けた共同研究契約をアストロスケールと締結したことを発表した。

宇宙空間には、宇宙機の爆発や衝突事故等により1センチを超えるスペースデブリが75万個以上存在すると言われている。今後も宇宙機の衝突事故などによりさらに増加することが懸念されており、その対策が急務となっている。

この共同研究では、アストロスケールの技術実証衛星「ELSA-d」の開発において、JAXAがデブリ除去のため研究を進めているデブリへの接近・捕獲技術の検証にかかる試験技術を提供して協力するほか、軌道上において「ELSA-d」が取得する模擬デブリの画像データの評価を共同で行うということだ。

JAXAは、持続的な宇宙利用のための環境保全を目指し、大学や民間機関などと協力してデブリ除去技術の確立に取り組んでいくとしている。