ネットワンパートナーズは9月8日、9月2日に開催されたJリーグ・大分トリニータのホームゲームにおいて、スタジアム向けデジタルサイネージ・ソリューション「Cisco Vision」を活用した、来場者の満足度向上およびスポンサーの露出拡大に向けた実証実験を実施したことを発表した。

「Cisco Vision」は、デジタルマーケティングの活用を通じた利益拡大と来場者満足度向上を目的としたデジタルサイネージ・ソリューション。配信先のディスプレイや配信映像を一元管理することが可能で、4Kビデオ/HDストリーミングといった高解像度映像をライブ配信できるので、会場内のライブ映像や広告コンテンツをターゲットに応じて柔軟に配信することができるという。

当日は来場者満足度向上の主な施策として、選手の等身大映像やメモリアルVTRなどをスタジアムの入場ゲート2カ所に設置したディスプレイに「Cisco Vision」で配信。サポーターが一緒に写真撮影できる参加型映像コンテンツを提供し、その写真をSNSに投稿するとスタジアム内の大型ビジョンに自動的に投影される仕組みを用意した。

また、スポンサーの露出拡大の施策としては、「Cisco Vision」で複数社のスポンサー9社のCMを同じディスプレイに配信し、多くのサポーターの目に触れる機会を創出した。

「Cisco Vision」を活用した実証実験の様子

これらの実証実験に対する来場者アンケートでは、回答者807名のうち90%が映像配信について「面白い」と回答。85%の回答者がSNSと大型ビジョンとの連動について「面白い」と答えた。また、82%が、スタジアムへ足を運ぶ機会が「増える」と回答したという。

同実験について、大分フットボールクラブ 代表取締役の榎徹氏は「来場して試合を応援して帰るだけではなく、始まるまでの時間やチームとの距離感を縮めることで、よりのめり込んでいただき、また来たいと思ってもらいたいと考えています。デジタルサイネージやICTを活用することで参加型のコンテンツを提供できることは、そのひとつとして有効だと感じました」とコメントしている。