いかがだろうか。下の写真が正解だ。まずは右下から斜め左上、そのまま真下に引き、左下の点を通り過ぎた後に右斜め上、最後は左に直線を引く。

筆者は考える余り線を引くこともできなかったのが実情だ。しかし、ここでも複数の子どもたちは正解していた。これは考え方の幅を広げることを狙っており、本質を捉えて可能性を広げ、直感や感性を大事にして多くの答えを導き出す「ラテラルシンキング(水平思考)」を養うものだと、吉見氏は説明した。

いずれのチャレンジを通して感じたことは、いかに筆者のアタマが日頃から凝り固まっているのかということだ。一方、子どもたちはモノの考え方に対して柔軟性があり、ロジカルシンキングとラテラルシンキングを養うことは創造性や協調性を向上させることにつながるものだと感じた。

2億円のサーバを解体

1Fでは、Executive Briefing Centerにてサーバの解体ショーを行っていた。このショーでは以前、弊誌でサーバの構造について丁寧に取材対応していただいた日本ヒューレット・パッカード ミッションクリティカルサーバー テクノロジー エバンジェリストの山中伸吾氏が講師を務めていた。

日本ヒューレット・パッカード ミッションクリティカルサーバー テクノロジー エバンジェリストの山中伸吾氏

解体ショーでは、最初にサーバの用途を説明。例えば、メールを送る際は送信した後に携帯電話会社に送られ、サーバで受け取り、受信者に送信され、携帯電話会社は1時間あたり1億通のメールがやり取りされているが、これを停止させないための仕組みになっていることなどを解説していた。

そして、いよいよサーバの解体作業に入る。解体には、Superdomeのブレード型サーバを使用した。

山中氏の後ろに見えるのがSuperdomeの筐体(中央のHPEロゴが入っているもの)

ブレード型のサーバ

CPUとメモリを覆うカバー

カバーを開ける

むき出しの状態

解体後は、サーバのCPUやメモリ、冷却ファンなど、構成する部品について説明。SuperdomeのブレードあたりのCPUは48コア、筐体1台あたりでは384コア、メモリ容量はブレードあたり3000GBで新聞紙9000年分、筐体1台あたり2万4000GBで同7万2000年分だと山中氏は説明し、見学者はその能力に驚きの表情を浮かべていた。説明は非常に分かりやすく、世の中でのサーバの役割について見学者は理解を深めていた。