Microsoftは25日(以下すべて現地時間)、自社の統合開発環境であるVisual Studio 2017の先行版として、同バージョン15.4 プレビューをリリースしたことを公式ブログで明らかにした。こちらのWebページからCommunity版など各エディションをダウンロードできる。

パフォーマンスとメモリ使用率を改善した「Visual Studio 2017 15.4 Preview」

バージョン15.4では、2017年9月頃リリース予定のWindows 10 バージョン1709(Fall Creators Update)をターゲットにしたUWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)開発者向けのサポートを重視し、.NET Standard 2.0のサポートを強化。プロジェクト間参照やNuGetパッケージ経由にコード共有を.NET Standard 2.0を利用するには、Windows 10 SDK Insider Previewをインストールし、プロジェクトの最小バージョンを最新ビルドに変更しなければならない。

インストーラーにもバグ発生時にエラーメッセージをコミュニティサイトにリンクするなど、いくつかの改良が加わっている

この他にも.NET/C++で作成したデスクトップアプリをAppXパッケージ化して、サイドローディング配布を可能にする新プロジェクトテンプレートの用意、XAMLリソースの編集および利用を改善する。また、Unity 2017.1ランタイムのサポート強化や、Xamarin Live Playerを同梱した。C++開発環境の強化や、Rセッション接続の容易化も改善ポイントとなる。

Xamarin Live Playerを用いたデバッグ環境

MicrosoftはVisual StudioのリリースタイミングをWeb上で明示しており、大きな問題がなければServicing Updateに相当するバージョン15.3から15.4への更新は近々行うと予測される。

Visual Studioのリリースタイミング

阿久津良和(Cactus)