こちらは12枚刺しのマイニングマザー

BIOSTARの「TB250-BTC PRO」は、マイニングに特化したマザーボード。先週発売されたASRockの「H110 PRO BTC+」は、スロット間隔を狭くすることで13スロットを実現していたが、BIOSTARは2列に並べることで12スロットを搭載。同社は「基板の接触によるショートが起きにくい」と、この方法のメリットをアピールしている。価格は20,000円前後。

BIOSTARの「TB250-BTC PRO」。ATXの限界に挑む12スロットを搭載

PCI Express x1を2列に配置。PCI Express x16も1スロットだけある

このような荒技をしてまでスロット数にこだわるのは、コスト的なメリットがあるからだ。12枚のグラフィックスカードをマイニングに使う場合、6枚×2台のシステムにするより、12枚×1台で作ってしまえば、CPUやマザーボードのコストが減る。また同社の検証によれば、パフォーマンスも向上するそうだ。

Ryzen向けのMini-ITXマザーボードも

ASRockとGIGABYTEから、Ryzen向けのMini-ITXマザーボードが発売となっている。

ASRockの「Fatal1ty X370 Gaming-ITX/ac」は、X370チップセットを搭載するゲーミングモデル。IntelのGbEや、Creativeの「Sound Blaster Cinema 3」オーディオなどを搭載する。価格は20,000円前後。またB350チップセット版の「Fatal1ty AB350 Gaming-ITX/ac」もあり、こちらは16,000円前後。

ASRockの「Fatal1ty X370 Gaming-ITX/ac」。LED用のピンヘッダも用意

バックパネルには、デュアルHDMI、USB3.0タイプCなどを搭載する

GIGABYTEの「GA-AB350N-GAMING WIFI」は、CPUに付属する「Wraith Max」クーラー用にレイアウトを最適化したというモデル。CPUソケットとメモリスロットの間にスペースがあり、エアフローを十分確保することが可能だ。価格は15,000円前後。

GIGABYTEの「GA-AB350N-GAMING WIFI」。基板の裏側にはLEDも実装

バックパネルには、DisplayPort、HDMI、GbEなどを搭載している