マルウェア攻撃を実感できるコネクテッドホーム試験室
研究拠点の一角には、IoT家電を実際に配置したコネクテッドホーム試験室を設けている。一般の家庭環境をイメージした上で、どんなサイバー攻撃がどのくらい来ているのか、攻撃を受けるとどうなるのかといったことが、誰でも感覚的に分かるようにした。
現在、コネクテッドホーム試験室に設置しているIoT機器は、有線接続の7機種、無線接続の13機種、合計20機種。具体的には以下の通りだ。
- スマートテレビ(50インチ前後の液晶テレビ)
- ビデオレコーダー
- ゲーム機
- スマート照明(LEDスポット&リモコン)
- スマート電源
- デジタルカメラ
- 携帯ゲーム機
- タブレット×3
- ノートパソコン
- 空気清浄機
- ロボット掃除機
- スマートリモコン
- スイッチングハブ
- Webカメラ
- NAS
- ホームネットワークセキュリティ製品
- Wi-Fiルータ
- プリンター
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テレビやレコーダーはテレビ台に設置し、向かい合わせに配置されたソファからリモコンで地上波放送や録画などが見られる状態。テレビの横にスポット照明を置く |
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照明の足元にはスマート電源がタップに挿さっている。スマートフォンで電気製品のオンオフを遠隔操作できるものだ |
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ソファ右手の壁際には、空気清浄機とロボット掃除機を配置。モバイル機器はテーブルの上 |
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ソファ左手の棚の中に、スイッチングハブやWebカメラなどのネットワーク機器がまとめられている
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このWi-Fiルータには、吉岡准教授の研究グループが用意したマルウェアが実際に組み込まれている |
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ソファに背中を向けるように攻撃者のための席を設け、さらにその横に状況をモニタリングするモニターを設置 |
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試験環境(コネクテッドホーム試験室)の概念図。外部からの攻撃は常時受けているわけではなく、観測の都合に応じてルータのポートを開放している |