Appleは6月26日 (米国時間)、iOSの次期メジャーアップデート「iOS 11」のパブリックベータ版の提供を開始した。

パブリックベータ版は、Apple Beta Software Programを通じて提供されている。同プログラムはApple IDでサインインしてベータプログラムの規約(ベータ・ソフトウェアに関する情報を機密扱いにするなど)に同意したら、誰でも参加登録できる。正式リリース前のソフトウエアの品質を向上させるためのフィードバック収集を目的としたプログラムであり、開発者向けプレビューでの改善が進んだビルドが提供されているが、エラーや不具合が発生したり、機能が正常に動作しない可能性があるので注意が必要。

iOS 11のパブリックベータを入手するには、パブリックベータを試用するデバイスのバックアップとアーカイブをiTunesで作成した後に、そのデバイスを使ってbeta.apple.com/profileにアクセスして構成プロファイルをダウンロードする。画面の指示に従って構成プロファイルをインストールすると、ソフトウエアアップデートで「iOS 11 Public beta」のダウンロードとインストールが可能になる。インストールしてみたところ、26日に配信開始になったパブリックベータ版は開発者向けのiOS 11 beta 2の最新版と同じバージョン番号「15A5304j」だった。

Apple Beta Software Programを通じて「iOS 11」のほか、「macOS High Sierra」「tvOS 11」のパブリックベータが提供される予定

iOS 11では、Siri、ミッションコントロール、AirPlay、キーボード、メッセージ、マップ、写真、Apple Musicなどにおいて、iOSデバイスの利用体験を向上させる数多くの改善や機能追加が行われる。また、iPad向けにDockやドラッグ&ドロップといった新機能を提供し、パソコンに対するiPadの競争力を高める。

iOS 11の対応デバイスは、iPhone 7シリーズ、iPhone 6sシリーズ、iPhone 6シリーズ、iPhone SE、iPhone 5s、iPad Proシリーズ、iPad Air 2、iPad Air、iPad (第5世代)、iPad mini 2/3/4、iPod touch (第6世代)など。正式版のリリースは今秋を予定している。