コンシューマー市場の活性化を
デルは6月9日、コンシューマー向けPCの3製品を発表し、同日から販売を開始した。新モデルは、いわゆる液晶一体型のオールインワンPC「NEW Inspiron 27 7000 フレームレスデスクトップ」と「NEW Inspiron 24 5000 フレームレスデスクトップ」、そしてゲーミングデスクトップ「NEW Inspiron ゲーミングデスクトップ」だ。スペックなど概要に関しては、別記事の「デル、COMPUTEX発表の27型/23.8型オールインワンデスクトップを国内発売」、「デル、Inspironシリーズのセパレート型ゲーミングデスクトップPC」を参照していただき、ここでは発表会の模様をお伝えする。
【左】Infinity Edgeの狭額縁ディスプレイですっきりした印象。展示モデルのCPUはAMD Ryzen 5だった。【右左サイドにはヘッドセット端子とUSB 3.1端子、SDカードスロットがある。裏にはHDMI入出力それぞれ1つと、USB 2.0×2、USB 3.1×3、USB 3.1 Type-Cコネクタがある |
今回「フレームレスデスクトップ」という表記にしたのは、従来のような「オールインワンPC」だと、光学ドライブやTVチューナーの搭載を期待されることがあるという理由に加えて(今回の新モデルはどちらも非搭載)、大きな特徴が狭額縁「Infinity Edge」であるから。
【左】今回展示のモデルはシングルヒンジ。デュアルヒンジは画面をほぼ真上に向けることも可能。【右】New Inpironゲーミングデスクトップ。Alienwareよりはおとなしいが、ブルー照明でエッジが立ったデザイン |
【左】稼働中のNVIDIAモデルにはRyzen 7 1700XとGeForce GTX 1060が。スロットには余裕があるのでSLI構成にすることも可能。【右】デル 常務執行役員 ビジネス&コンシューマー事業統括本部長 渡邊義成氏 |
デルのゲーミングPCといえば「Alienware」だが、「Inspironゲーミング」とは住み分けされている。プロフェッショナルユーザーにはハイエンドのAlienware、相応のゲームスキルはあるがプロフェッショナルではない層にはInspironゲーミングという位置付けだ。
また、日本でも盛り上がりつつあるeスポーツに関しては、個人選手に対するスポンサードなど、いくつかの施策を検討しているとのこと。今後、大会の選手ユニフォームにDELLロゴを見る日も近そうだ。
デルにおいて、世界のコンシューマービジネスを統括しているRaymond Wah(レイモンド・ワー)氏は、現在のPCビジネスの現状と新製品について解説。PCビジネスの縮小が叫ばれる中、2017年1月にDELLは世界で960万台のPCを出荷し、前年比6.2%増と非常に好調だ。成長の原動力として、年間45億ドルの研究開発投資を行い、優れたイノベーティブな製品を顧客に提供していることを挙げた。