ベンチマークその1 Optane Memoryの単体性能を確認

さて、先程Optane Memoryを適用したが、その前にOptane Memoryは、そのまま搭載すればストレージとして認識するので、Optane Memory単体でのパフォーマンスを把握しておこう。

CrystalDiskMarkの結果は上記のとおりだ。ここではQueue Depthを32~1まで切り換えて計測している。CrystalDiskMarkの標準はQ32T1とQ1T1だ。Q32T1で見ると、シーケンシャル性能はほぼ仕様どおりの結果が出ている。また、ランダム性能は転送速度をIOPSに変換すれば、こちらも仕様どおりである。

先に値を知っていたこと、NVMe SSDよりは遅いことを知っていたため、ここで驚きや落胆はない。ライト性能がかなり低いことを除けば十分に高速であり、主にリードに効果のあるキャッシュと捉えればよいだろう。

Queue Depthが小さいほど転送速度が落ちる傾向にあるのはNANDフラッシュメモリのSSDと同様だ。WD Green SSD 240GBの場合は比較的Queue Depthが大きなところから下落傾向にあるところ、Optane Memoryはランダムリードを除けば変化が小さいところが好印象だ。そもそもの性能面では、シーケンシャルライトのように、WD Green SSDのほうが速いところもあるのだが、そのほかならQ1T1時でもOptane Memoryのほうが高速だ。