デジタル・アドバタイジング・コンソーシアムとDAC ASIA(DACアジア)は5月19日、タイにおけるプレミアム媒体アライアンス「Online Premium Publishers Association in Thailand(OPPA)」の独占戦略パートナーとして、プロジェクトを構築・ローンチしたと発表した。

近年、世界各国において、大手媒体同士がアライアンスを組み、ターゲティング広告やマーケティング分析に活用できるオーディエンスデータや、ブランド価値の高い広告在庫を統合する「パブリッシャー・アライアンス」を設立する動きが活発化している。

こうした取り組みでは、複数の媒体が保有するオーディエンスデータを統合することで、マーケティング活用に有効な信頼性の高いデータを確保でき、そのデータをブランドセイフティを確保しながら信頼性の高い媒体や広告在庫で活用できる利点がある。

DACグループでは、DACアジアを核に東南アジア地域におけるデジタル広告ビジネスを展開し、媒体社や広告主へのアドテクノロジーの提供や、オーディエンスターゲティングをはじめとする広告商品・サービスの開発など、データドリブンマーケティングに関する知見を活用したさまざまな取り組みを行っている。今回、こうした活動が評価され、OPPAプロジェクト事業化の独占戦略パートナーとして提携することとなった。

OPPAは、タイの媒体12社がアライアンスを組み、各社の持つオーディエンスデータと広告在庫を統合することで、市場や広告主にとってより付加価値の高い広告商品やソリューションの開発を目指すプロジェクト。

タイのトップ媒体の参画により、1億UB(ユニークブラウザ)近くの月間アクティブオーディエンスにリーチするなど高いリーチを確保するとともにこれを活用した多様なセグメントにターゲティングすることが可能だ。加えてブランドセイフティの面でも高い安全性と付加価値を備えている。

DACグループは、本プロジェクトの独占戦略パートナーとして、プロジェクトの全体コンサルティング、商品開発支援、テクノロジー支援、販売支援まで各社が連携して一気通貫でサービスを提供する。現地での営業、運用、テクノロジー開発においては、DAC関連会社であるInnity Corporation Berhad(Innity)と連携する。また、広告商品の販売はDACの連結子会社i-dacおよびInnityが行っていく。