ローランドは、米Fluid Audio(フルイド・オーディオ)のモニタースピーカー4モデルの輸入販売を5月12日より順次開始すると発表した。
Fluid Audioは、数々のスピーカーの開発に携わった経験を持つKevin Zuccaro氏によって2010年に設立された米国のスピーカーブランド。昨年秋、ローランドが取扱いを行うことが明らかになり、今回、4モデルの販売が開始される運びとなった。
さまざまな楽器の音色を豊かに再生する2ウェイ・バイアンプ方式を採用した「F5」、小型サイズながらクセのない音質でデスクトップ用の作業に適した「F4」、高周波特性に優れるPEI(ポリエーテルイミド)樹脂製のダイヤフラムツイーター採用で、低域から高域まで正確に再生する、プライベートスタジオなどの用途に向いた「C5」、「C5」にBluetooth機能を追加し、ワイヤレス接続でのオーディオ再生が可能な「C5BT」というラインアップで、全モデルともバランス/アンバランス両方の信号入力に対応し、あらゆるモニタリング環境で利用できる。
「フェーダー・シリーズ」と銘打たれた「F5」と「F4」は、楽器の音や声をリアルに再生するペーパーコーンをポリコート処理したウーファーを採用。柔軟性の高いブチルゴムでフレームに取り付け、高周波の共振を最小限に抑えている。また、制振効果の高い素材を採用したシルクドーム・ツイーターは、音の細部まで繊細に再現。防磁・低歪み磁気回路を搭載した設計となっている。本体フロント面にはシリーズ名の由来となるフェーダーを装備し、ボリューム調整を手早く行える。
「F5」はウーファー部40W、ツイーター部30W、ステレオ使用時には70W+70Wという高出力仕様。「F4」は222×150×172mmというコンパクトサイズながら15W+15Wの出力で卓上オーディオモニターとして十分なパワーを備えている。両モデルともRCAピンと、バランス入力にも対応するTRS標準フォーンの入力端子を用意し、さらに「F5」ではXLR端子を装備している。ミキサーや楽器はもちろん、オーディオプレーヤーなど、さまざまな機器と接続しての利用が可能だ。カラーは両モデルともブラック、ホワイトの2種を用意。
価格はともにオープン。市場想定売価は、「F5」が税込(以下同)で31,000円前後、「F4」が21,000円前後となる見込み。「F5」は5月12日、「F4」は6月中の発売を予定している。
「クラシック・シリーズ」の名を冠した「C5」と「C5BT」は、PEI樹脂製のダイヤフラムツイーターを採用し、クリアで伸びやかな高周波特性を実現。5インチのペーパーコーンウーファーとの組み合わせで、レンジ感の広いダイナミックなサウンドを確保している。ともに出力は40W+40W。音楽制作時のリファレンス用モニターにも適している。両モデルともRCAピンと、TRS標準フォーンの入力端子を用意。「C5BT」では、さらにBluetooth機能と光デジタル入力に対応する。カラーは両モデルともブラック、ホワイトの2種を用意。
価格はともにオープン。市場想定売価は、「C5」が24,000円前後、「C5BT」は29,000円前後となる見込み。発売とともに5月12日を予定している。
品番 | F5 | F4 | C5 | C5BT |
型式 | 2ウェイ・バスレフ型 バイアンプ方式 | 2ウェイ・バスレフ型 | 2ウェイ・バスレフ型 | |
出力 | F140W(70W+70W)(ウーファー部40W、ツイーター部30W) | 30W(15W+15W) | 40W(20W+20W) | |
スピーカー | 5インチ・ペーパーコーン・ウーファー、1インチ・シルクドーム・ツイーター | 4インチ・ペーパーコーン・ウーファー、1インチ・シルクドーム・ツイーター | 5インチ・ペーパーコーン・ウーファー、1インチPEIダイヤフラム・ツイーター | |
周波数特性 | 49Hz-22kHz | 69Hz-22kHz | 54Hz-22kHz | |
入力端子 | XLR、RCAピン、TRS標準フォン | RCAピン、TRS標準フォン | RCAピン、TRS標準フォン | RCAピン、TRS標準フォン、光デジタル |
Bluetooth機能 | - | - | - | ○ |
サイズ(高さ×幅×奥行) | 260×176×195mm | 222×150×172mm | 256×174×195mm | |
重量 | 10㎏(1ペア) | 6.5kg(1ペア) | 8.4kg(1ペア) | |
カラー | ブラック、ホワイト |