スイスのバーゼルで開催されたウオッチ&ジュエリーの祭典「BASELWORLD 2017」にて、オリスは、同社の黎明期にリリースされた初のパイロットウオッチ、そして50年前のマイルストーン的タイムピースを最新技術で復刻。機械式時計のみを手がけるマニュファクチュールブランドとしての精神をあらためて体現してみせた。

さらに、革新的なムーブメントを搭載したコンプリケーションも発表。ブランドスピリットが源流から未来へと確実に受け継がれていることをアピールした(掲載写真はすべてクリックで拡大表示。価格はすべて予価で税別)。

モノートンカラーにロゴが浮かび上がるオリスブース

ビッグクラウン1917 リミテッドエディション

1938年に製造された「ビッグクラウン」は、オリスの最初のパイロットウオッチだ。オリスは、最近までそう信じていた。ところが、同社ヘルシュタインアーカイブによる最新の調査で、オリス初のパイロットウオッチは1917年頃に製造されたことが判明したという。しかもそれは、オリス初の腕時計でもあった。これを復刻したのが「ビッグクラウン1917 リミテッドエディション」だ。

1917年頃に製造された「ビッグクラウン」のオリジナルモデル

レトロな雰囲気と現代的な気品が香る「ビッグクラウン1917 リミテッドエディション」

ポリッシュドラウンドケースの美しさに注目!

ネーミングの由来となったタマネギ形状のビッグクラウン

オリジナル同様のオニオン型ビッグクラウン(大型りゅうず)、20世紀初頭のアラビック数字、ブルースチール秒針、ドーム型風防、そしてヴィンテージのオリスロゴも復活。ただし、その内部や外装は最新式だ。

ムーブメントは、手巻機能付き自動巻ムーブメント「キャリバー732」で、パワーリザーブは38時間。2時位置のボタンを押しながら時刻調整を行う。アラビアインデックスと針にはスーパールミノバを塗布。ケースバックには、「Oris Watch Company」の頭文字に由来するオリスの18Kウオッチの品質スタンプとして仕様していた「OWC」がエンボスされ、限定番号が刻印されている。

「Oris Watch Company」の頭文字由来の品質スタンプ「OWC」が彫り込まれたケースバック

ケースはポリッシュ加工されたSS(ステンレス・スチール)。バブルカーブガラスは防傷サファイアクリスタル製で、5気圧防水。バンドは、ブラウンレザーカーフストラップ。また、レザーストラップ付きトラベルポーチが付属する。世界限定1,917本で、価格は22万円。9月発売予定。

レザーストラップ付きトラベルポーチ

ブースに展示されていた「ビッグクラウン1917 リミテッドエディション」