オリジナル版のGTX 1080 Tiカード

GeForce GTX 1080 Ti搭載グラフィックスカードに、オリジナルクーラー搭載モデルが登場、発売が開始された。今回登場したのは、ASUSが1種類、GIGABYTEが2種類の計3モデル。これまで発売されていたモデルは全てリファレンスの"Founders Edition"で、オリジナル版の登場はこれが初めてとなる。価格は108,000円前後から。

ASUSの「ROG-STRIX-GTX1080TI-O11G-GAMING」

GIGABYTEの「GV-N108TAORUS X-11GD」と「GV-N108TAORUS-11GD」

ASUSの「ROG-STRIX-GTX1080TI-O11G-GAMING」は、従来より大きい2.5スロット厚の新型クーラーを搭載したモデル。フィンの面積が40%拡大しており、冷却性能が向上した。ヒートスプレッダの接触面を通常の10倍も滑らかにすることで、GPUとの接触面積を2倍に拡大した「MaxContact」技術も新採用。価格は111,000円前後だ。

コアクロックは、通常の1480/1582MHzから1594/1708MHz(OC Mode時)まで高速化。ファンは防塵仕様の「IP5X対応防塵ファン」になっており、長期間の利用でも安心だ。補助電源コネクタは8ピンが2個となる。

ヒートパイプ直付けではないため、DirectCUブランドではなくなっている

防塵規格のIP5Xに対応するファンを搭載。ホコリによる故障が起きにくい

GIGABYTEの「GV-N108TAORUS X-11GD」と「GV-N108TAORUS-11GD」は、トリプルファンの「WINDFORCE STACK 3X」クーラーを搭載したモデルだ。GPUだけでなく、周囲のVRAMまでカバーする大型銅製ベースプレートを採用。背面には銅製のバックプレートも搭載され、GPUを強力に冷却する。

大型の10cmファンを3連装するが、一部を上下に重ねることで、カード長は30cm以下に抑えている。両者の違いはバックプレートとコアクロックで、コアクロックは前者が1632/1746MHz、後者が1594/1708MHz。価格はそれぞれ、114,500円前後と108,000円前後だ。

大型銅製ベースプレートを採用。周囲のVRAMまでカバーするサイズだ

10cmファンをトリプルで搭載。クーラーは3スロット厚となっている

グラデーション発光の12cmファン

Antecの「Rainbow 120 RGB LED」は、鮮やかな発光が可能な12cmファン。3種類のイルミネーションモードを備え、256色のRGBグラデーションを楽しむこともできる。耐摩耗性と静音性に優れるハイドロリックベアリングを搭載。回転数は1200rpmで、ノイズレベルは24.8dBAとなる。価格は2,000円前後だ。

Antecの「Rainbow 120 RGB LED」。フレーム内側にLEDを搭載する

ブレードが鏡面仕上げになっており、回転時はこのように見える