Razerは28日(米国時間)、14型ゲーミングノート「Razer Blade」の新モデル「Razer Blade Pro」を発表した。映画の音響に関する評価基準「THX」認定を受けた世界初のノートPCとしており、ディスプレイやオーディオ出力に注力した製品。

同日から米国およびヨーロッパで販売開始しており、2017年4月にワールドワイドで展開予定。価格は米ドルの場合で3,999.99ドルから。

Razer Blade Pro

THXはオーディオ技術大手「THX」による、映画音響に関する評価基準。米Razerは2016年10月にTHXを買収しており、THXのブランドを活用することで、Razerが得意とするゲーム領域に加え、エンターテイメント領域まで影響力を拡大したいと表明していた。

THX認定を取得するなかで、液晶の解像度や発色性、動画再生性能などを調整していき、17.3型ディスプレイにIGZO 4K液晶を採用、NVIDIA G-SYNCにも対応した。Adobe RGB比100%の発色性を備え、スムーズなゲームやビデオ再生を実現する。同様にオーディオ出力に関しても、電圧や周波数応答、歪み、クロストークといった部分でTHXの要件を満たした製品となっている。

キーボードは英語配列のメカニカルキーボード。押下圧は65gと重く、フルサイズのメカニカルキーボードの打鍵感を真似たとする。キーボードとトラックパッドには3色LEDを内蔵し、Razer Chromaに対応したイルミネーション機能も備える。

キーボード面

主な仕様は、CPUがIntel Core i7-7820HK(2.90GHz)、メモリが32GB、ストレージが512GB SSD/1TB SSD/2TB SSD(オプションで選択可能)、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 1080 8GB、ディスプレイが17.3型ワイド(3,840×2,160ドット)、OSがWindows 10 64bitなど。

インタフェースはThunderbolt 3(USB Type-C)、USB 3.0×3、SDXCカードリーダ、HDMI 2.0×1など。通信機能はGigabit準拠の有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN、Bluetooth 4.1など。LANコントローラにはKiller E2500が採用されている。音響面では、ドルビーデジタルプラス Home Theater Editionを採用。スピーカーはステレオ。

本体サイズはW424×D281×H22.5mm、重量は約3.49kg。

左側の端子類

右側の端子類