1月26日、Bambooシリーズに新たに「Bamboo Folio small」が登場。使用するメモパッドは、これまでレビューしてきた「Bamboo Slate small」と同じA5サイズだ。何が違うのか、どんな基準でどちらを選べば良いか判断するため、実機を借用してみた。

ワコム「Bamboo Folio small」。ワコムストア価格は税込19,224円

大事なメモを他人の視線から守る

フォリオ(Folio)は「二つ折り」を意味する英語。ポートフォリオは書類ケースのことだが、金融資産の組み合わせやアーティストの作品見本もポートフォリオと呼ばれる。大事なものを保存するイメージだろうか。

「Bamboo Folio small(以下Bamboo Folio)」は、カバーを備えたことで、メモパッドが表紙のない状態でも、内容を人に見られにくい。そして見た目としても、単体で持ち歩いても様になる、よりビジネス寄りの製品となっている。とはいえ、外側は「Bamboo Slate」の裏地のような、ザラザラとした布素材でカジュアル感もある。

一方、カバーの内側はブラックのレザー調のポリウレタン素材で、シックな印象。書き終えたメモやカード類(名刺など)を収納できるホルダーを備えている。A4なら二つ折り(A5)にすれば入るので、よく使う書類を入れておくのもよいだろう。

カバー外側はカジュアルなウーブンナイロン素材

裏側も同じ素材

デジタルメモパッドとしてのユニットは「Bamboo Slate」と同じだ。ただし、色には違いがあり、「Bamboo Slate」がミディアムグレー、「Bamboo Folio」がダークグレー。

全体のサイズとしては、カバーを備える分、「Bamboo Folio」は周囲が数ミリずつ大きい。ちなみに、最初のモデルである「Bamboo Spark」もフォリオタイプだが、「Bamboo Folio」のほうが、より薄く、より軽量になっている。

カバー内側には、A5サイズの書類が挟み込める

カード入れも2つ。もらった名刺などを一時保存するのにも便利そう

気になる厚みだが、かさばるようなことはない。カバーを裏側に回し、片手で本体を持ちながらメモ書きすることも容易だ

サイズ比較。カバーを除いた本体部はまったく同じ大きさだ

本体側の厚さも変わらない

どちらを選ぶべきか?

さて、「Bamboo Slate」と「Bamboo Folio」のどちらを選ぶべきなのだろう。先に述べたように、「Bamboo Folio」には、見た目のスタイリッシュさ、メモの内容を守る機密性、書き込み済みのメモを収納できることが特徴だ。さらに、カバーがあることで、カバンの中でメモパッドが他のモノに当たってシワになったり、装着したペンが外れてしまったりすることもない。ポケットには名刺やふせんも入れておける。単体で持ち歩くも良し、カバンに入れて持ち歩くも良しなのだ。

比較して、「Bamboo Slate」には、カバーがないので思い立ったときにすぐに書ける気軽さがあり、机上での使い勝手としては勝っている。学生や女性など、持っているアイテムがカジュアルな人であれば、持ち歩いてももちろん問題ない。最終的には、ファッションアイテムと同じで、スタイルの好みによるだろう。

打ち合わせにて使用してみた。本体やカバー内側がダークカラーなので、よりビジネス的な印象

ちょっと席を外すとき、カバーを閉じておけば、他の人にメモの内容を見られることがない