セルシスは2月28日、イラスト・マンガ・アニメーション制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT EX」の最新バージョンを公開した。同バージョンより、オープンソースで公開されているアニメーション制作ソフト「OpenToonz」との連携が可能になった。

「CLIP STUDIO PAINT EX」と「OpenToonz」が連携

CLIP STUDIO PAINT EX」の最新バージョンでは、ドワンゴがオープンソースで公開しているアニメーション制作ソフト「OpenToonz」と連携し、CLIP STUDIO PAINTで制作した原動画を書き出し、CLIP STUDIO PAINTで制作したセルやタイムラインをOpenToonzシーンファイルに書き出せるようになった。セル画像はOpenToonzのワークフローに沿ってアンチエイリアスをつけたまま出力したり、PAINTMANを用いたワークフローに倣ってアンチエイリアスをオフにして出力したりできる。なお、アンチエイリアスをオフで出力する場合は、プレビューを確認しながら線幅を調整して出力できる。

CLIP STUDIO PAINT

OpenToonz

また、ライトテーブルレイヤーの表示方法に「ハーフカラー」追加され、カラー、ハーフカラー、モノクロの3つから選べるようになったほか、環境設定に「表示倍率を下げた際のトーン効果」が追加され、キャンバスの表示倍率を下げたときにトーンのパターンを縮小表示するか、グレー化して表示するか、優先したい表示方法を選択可能となっている。

さらに、ダイアログやパレットから色を設定する方法が改善され、従来のOS標準ダイアログではなく独自の「色の設定」ダイアログが表示されるようになり、カラーサークルやカラーセットなどさまざまな方法で色を選択可能となるなどの変更がなされている。

なお、「OpenToonz」はスタジオジブリで長年使われてきたDigital Video社のソフトウェア「Toonz」をもとに、ドワンゴが両社の協力を得て開発を進めるオープンソースの2Dアニメーション制作ソフトウェア。