ジャストシステムは、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用して実施した「家電の購買行動に関する実態調査」の結果を公開した。調査期間は2017年2月17日から20日、調査対象は20~29歳と50~59歳男女438名。

今回の調査では、20代と50代の意識調査に加え、50代の回答者には、回答者自身が20代だった30年前はどうだったかについても聞いている。20代の意識は、30年でどのように変化したのか興味深い。いくつかの調査項目を紹介しよう。

いまの20代が冷蔵庫を新たに購入する際、最重視するポイントとして最も多いのが「機能の豊富さ」(39.6%)という回答で、「価格の安さ」(30.2%)を上回った。同様に洗濯機でも「機能の豊富さ」(43.2%)、「価格の安さ」(25.3%)という回答となった。

一方、現在の50代に、自分が20代だったころ、冷蔵庫や洗濯機を新規購入する際に最重視したポイントを聞いたところ、冷蔵庫は「機能の豊富さ」(26.5%)、「価格の安さ」(39.8%)、洗濯機は「機能の豊富さ」(27.5%)、「価格の安さ」(40.3%)と、価格重視の傾向が見られた。

50代の男性が20代だったころ、テレビの新製品が発表されたとき、新機能への期待感はどうだったか。「期待することが多かった」と答えた人は47.7%だが、いまの20代男性のうち「期待することが多い」と回答した人は36.4%という結果になった。

また、テレビの購入を決めるとき、どこで製造されたかの情報を「かなり重視する」と答えた20代は23.3%、50代は31.8%だった。

家電を比較するときはいまも昔も「店頭」で情報収集

冷蔵庫を新たに購入するときの、比較の情報源について聞くと、回答者全体では「店舗での実物の商品」(64.2%)、「店舗での店員の説明」(45.2%)、「商品のWebサイト」(42.7%)、「商品のカタログ」(39.5%)という結果に。Webサイトやカタログの情報よりも、店頭での説明や実際の製品を見ることが重視されている。

テレビや掃除機といった製品についても、いまの20代も30年前の20代も、「店舗での実機を情報源として最重要視する」という傾向は変わらない。