GoPro純正のスタビライザー「Karma Grip」。簡単にいうと、GoProのドローン「Karma」の付属品だった手持ちスタビライザーを単品販売したものだ。今回は、そんなKarma Gripを使って撮影した映像なども交えながら、その使い勝手を紹介していこう。

Karma Grip。アクションカメラ「HERO5」などと組み合わせて使う。直販価格は36,000円

まず、全体的なルックスや機能をチェックしていこう。先端には、ハーネスと呼ばれる、GoPro製アクションカメラを取り付ける枠を備えている。標準のハーネスは「HERO5 Black」専用となっており、専用ハーネスを追加購入することで、「HERO4 Black / Silver」「HERO5 Session」も使用可能になるとのこと。HERO4のユーザーに向けて、できればこれらのハーネスも最初から同梱されていたら嬉しいのだが……。

ハーネス部分には、カメラ側面と合うように端子が設けられており、カメラを取り付けるとと同時にスタビライザーの接続も完了する仕組み

手ブレを劇的に改善してくれるこの種の製品は、大げさなものや設定が面倒なものが多いが、Karma GripはGoPro純正だけあってセットアップが簡単だ。

グリップ部分には、電源、録画、マーカー、チルトロックなどの各種操作ボタンと、バッテリー残量を表示するLEDを搭載。非常にシンプルなレイアウトとなっている。

細かな機能よりシンプルな操作性を重視しているのが「Karma Grip」の魅力。カメラを装着したまま、充電や映像の取り込みなどを行えるのもよい

グリップ部からカメラの電源オンオフ、撮影開始/停止などの操作も可能。また、グリップ底面には充電や通信に対応したUSB Type-Cポートを搭載。USB Type-Cケーブル経由で、HERO5やKarma Grip本体の充電だけでなく、撮影したデータのPC取り込みなども行える。

惜しむらくは、バッテリーが交換式でない、HEROシリーズと同等の防塵・防滴性能を備えないといったところだろうか。個人的には完全防水を望みたい!

持ってみたところ

カメラを装着したままでも付属の専用ケースにすっきり収まる。USB Type-Cケーブルやストラップ、リュックなどに取り付けてハンズフリーで使うための「Karmaマウンティングリング」などもあわせて収納できる