50万契約の目標に向け、nuroモバイルではかけ放題やパケットギフト、通信時間で課金するプランなど、2月1日から複数の新プランを投入する。

5分間かけ放題

そのひとつ、「5分間かけ放題」は、国内通話であれば5分間は定額で利用できるというもの。日本の平均通話時間が2分35秒ということから、それよりも少し長い時間の定額制を導入。月額料金は800円で、オプションの追加、削除も自由にでき、翌月から適用されるので、利用頻度に応じて設定を変更できる。

新たな新サービスを追加

5分間かけ放題の音声定額

プレフィックス番号を設定して通話することで、利用時間を超過した場合も30秒10円の割引通話となり、国際通話も30秒10円で利用できる。プレフィックス番号は個別に設定しなくても、Android向け通話アプリを利用すれば自動で設定され、かけ放題オプションを利用しない場合もこの割引通話は利用可能だ。

0 SIMで運用すれば、音声中心で月額1500円でかけ放題が利用できる

Androidアプリを利用すれば意識せずに割引通話が利用できる

パケットギフト

「パケットギフト」は、余った容量を分け合える機能。シェア相手は「家族」などの制限はなく、nuroモバイルユーザーであれば誰とでも分け合える。

nuroモバイルユーザー同士でパケットを分け合えるパケットギフト

通信時間で課金する「5時間プラン」

「5時間プラン」は、月間データ量ではなく、通信時間で課金する新たな料金プラン。1日5時間まで下り最大375Mbpsの高速通信が利用でき、5時間を使い切ると200kbpsの低速通信になる。1日ごとに時間はリセットされ、翌日はまた5時間まで高速通信が利用できる。月額利用料は2,500円。

5時間プラン。音声との組み合わせも可能

5時間プランは、「一定容量を一定時間で消費した」という基準が設けられており、その基準に達すると「高速通信」と認識され、5時間からカウントされる。カウントは5分単位で、高速通信と認識されたら5分間はそれが維持され、5分後に再び基準にもとづいて計測が行われる。5分後に通信を行っていなかったり、基準に達しない程度のデータ量の場合は、時間を消費しない。

一定時間内に一定容量を消費した場合に高速通信と判断し、5時間から減少していく

消費時間はユーザーページから確認できる

5時間に達するまでは、通信速度自体は常に最大速度を提供し、「一定容量・一定時間」の基準を満たした場合にのみ、時間消費が行われる。そのため、例えば昼間の時間帯で回線自体の通信速度が遅い場合、基準に達しなければ時間消費もない。5時間に満たなければデータ容量は問われないため、データ使用量の多いユーザーにも向いているだろう。

同社のテストでは、想定よりも時間は消費されず、5時間を使い切ることはめったにない、とのことで、今後はユーザー動向を見つつ時間の短いプランの提供も検討する。なお、利用するアプリケーションなどは把握せず、単純に回線の使用容量だけを見て判断しているという。

さらに、200kbpsの低速通信時でも、データ通信しはじめだけは高速で通信し、読み込み時間を短縮する「初速バースト」機能も追加。加えて、nuroモバイル契約後に機種変更したり、端末を追加購入したりできるようになる。

ZenFone 3 MaxとAQUOSケータイを追加

端末としては新たにASUSの「ZenFone 3 Max」、シャープの折りたたみ型端末「AQUOSケータイSH-N01」をラインナップに追加。

端末の追加購入や初速バーストといったサービスも追加

新端末を追加し、既存端末は値下げ

細井氏は、昨年10月1日にサービス(So-net モバイル LTE)をnuroモバイルに統合し、シンプルで分かりやすい料金プランで訴求してきたが、他社のサービスに追随し、さらに独自サービスの提供によって「これでやっと改めてスタートできる」と強調。「安心して使ってもらえる、信頼してもらえるサービスとして、(MVNOサービスの)選択肢の上位に入るようなサービスを目指して磨きをかけていきたい」とアピールする。

まだ現時点では「立ち上げ期」との認識で、認知度を上げつつ、光固定回線サービスの「NURO光」とのセット販売やグループのソニーとの連携など、随時サービスを拡大していきたい考えだ。