2017年に終了となるFirefoxの機能やサポート

Mozillaでは、2017年内にいくつかの機能やサポートを終了する。2017年の最初のアップデートにあたり、注意すべき情報として、こちらでもお知らせしたい。まず、Flash以外のNPAPIプラグインのサポート終了である。通常版では2017年3月を予定、ESR(延長サポート)版では2018年の中頃までサポートを継続する。この目的であるが、パフォーマンスやセキュリティのためにプラグインの機能をWeb標準のAPIに置き換えていくためである。ユーザーの多いFlashであるが、Flashコンテンツを有効化するには、ユーザーによる明示的なクリックが必要となる予定である。

次は、Windows XPおよびVistaのサポート終了である。通常版では2017年3月を予定、それ以降は、XP/VistaユーザーはESR版へ自動切り替えとなる。XPではMicrosoftのサポートは2014年に終了し、Vistaでは2017年に終了する。Firefoxの使用にかかわらす。サポートのないOSの使用は、セキュリティ上、問題が多い。この機会に移行を目指すべきであろう。Mozillaでは、XPおよびVistaのユーザー向けのセキュリティの更新は2017年9月まで行われる予定とのことだ(新機能の提供はない)。

最後に、従来型アドオンのサポート終了とWebExtensionsへの移行である。2017年4月のFirefox 53リリース以降、アドオンサイト(AMO)では従来型のアドオンの受け付けを終了する。そして、2017年11月のFirefox 57リリース以降、従来型のアドオンのサポートを終了する予定とのことである。従来型((XUL形式)のアドオンはブラウザ内部のアーキテクチャと相互依存が強い。一方で、コンテンツのプロセス分離を導入、新エンジンServoの実装など大きな変化を予定する。そのための措置となる。アドオンを使うユーザーは少なくない。問題となるのは、WebExtensionsに移行しない(できない)アドオンを使っているユーザーだろう。事前の周到な準備が必要となるだろう(この点については、また機会があれば紹介したい)。