4K動画でも役立つファストハイブリッドAF

動画は、全画素読み出しによる4K記録に対応する。サイズは最大3,840×2,160ピクセルで、フレームレートは30p、最高ビットレートは100Mbps。4Kの連続撮影可能時間は約5分となる。高ダイナミックレンジで記録するS-Log2ガンマでの撮影や、動画撮影中の静止画記録なども行える。

こうした動画撮影機能の基本部分は4代目・RX100 IVから変わらないが、RX100 Vでは撮影中のAF追従性が高まった。ファストハイブリッドAFによる、ありがたい進化だ。

撮影シーンによっては、AFが敏感すぎないほうがいい場合もあるだろう。そんなときは撮影メニューで、動画のAF駆動速度を3段階から、AF追従感度を2段階からそれぞれ選べるので、被写体に応じて設定しておくといい。

4Kの記録方式には、ソニー製品でおなじみのXAVC Sを採用。MP4動画を同時保存することも可能だ

4Kで撮影。再生時間は約17秒 (音が出ます)

動画関連の新機能としては、S-Logでの動画撮影時にライブビュー映像を見やすくする「ガンマ表示アシスト」や、動画からの静止画切り出しに対応した。既存モデルRX100 IVからは、フルHD/120pのハイスピード撮影、最大40倍のスローモーション映像を記録するハイフレームレート撮影機能を継承している。

放熱の関係によって、引き続き4Kの連続撮影時間が約5分と短い点は残念だが、その部分さえ納得できれば、小型軽量ボディにも関わらず自由度の高い動画表現が楽しめるだろう。

4Kから切り出した約829万画素相当の静止画。付属ソフトのPlayMemories Homeでも切り出しは可能だが、カメラ内の切り出し機能を使うとExif情報を残せる