オリンパス「OM-D E-M1 Mark II」は、マイクロフォーサーズ規格のミラーレスカメラ「OM-Dシリーズ」の最上位モデルだ。2013年発売の「OM-D E-M1」の後継にあたり、センサーとエンジンの改良によって画質と機能、スピードが向上。特に驚くのは、手ブレ補正の効果がシャッター速度6.5段分に、連写が最高18コマ/秒に達したことだ。その実写レビューをお伝えしよう。

オリンパス「OM-D E-M1 Mark II」。実勢価格はボディ単体で税込235,000円前後。この写真で装着しているレンズは「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」

ボディとレンズがシンクロ

OM-D E-M1 Mark IIを使用してまず実感したのは、手ブレ補正の効果のすごさだ。新発売の高倍率ズーム「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」の12mm側を使った場合、息を止めて慎重にカメラを構えれば、シャッター速度1~4秒でもぶれることはなく、手持ちでシャープで撮ることができた。

長時間露光には三脚が必須という既成概念を破る驚異的な手ブレ補正機構といっていい。夜景の撮影で、感度を上げず高画質を維持したまま手持ちで撮れることは、多くの人にとってメリットになるはずだ。車のライトなどを光跡として表現したいときや、絞り込んで深いピントを得たいときにも役立つ。

手ブレ補正機構には、ボディ内5軸補正に加えて、対応レンズ使用時にはレンズ側でも補正を行う「5軸シンクロ手ブレ補正」を採用。その上で、制御ICやISユニットを刷新し、新しいハードウェアに最適化されたアルゴリズムを搭載したことで、補正効果をいっそう高めている。

焦点距離:12mm シャッター速度:2秒。焦点距離12mmでシャッター速度2秒の手持ちなら、高い確率でシャープに写せる

焦点距離:12mm シャッター速度:4秒。2秒のカットに比べると、4秒の手持ちでは若干シャープ感が落ちるが、それでも十分に実用レベル

焦点距離:50mm シャッター速度1/2秒。中望遠域の100mm相当までズームアップしても、手持ちの1/2秒で問題なく撮影できる

焦点距離:50mm シャッター速度1秒。100mm相当を手持ちの1秒で撮影しても、半数のカットはぶれなかった

カスタムメニューの「手ぶれ補正」では、補正のモード選択や、電子接点のないレンズ装着時の焦点距離入力などが行える

連写中の手ブレ補正は、連写速度優先と手ブレ補正優先の2種類から選べる。連写速度優先では、コマ間の画角変動を最小限に抑えられる