NTTデータは1月19日、「しんきん共同システム」を利用している全国の信用金庫向けスマートフォンアプリ「アプリバンキング」を、2017年9月をめどに提供開始すると発表した。FinTech企業などとも連携してサービス内容を拡充しながら、5年間で80以上の信用金庫への提供を目指す。

アプリバンキングのイメージ

新サービスを信用金庫が導入することで、信用金庫の顧客は、インターネット・バンキングの申し込み手続きを行なうことなくスマートフォンからリアルタイムで残高や入出金明細を確認し、入出金などの残高変動の通知を指定のタイミングで受けることができ、O2Oに対応した自社のスマホアプリの提供が可能になるという。

新サービスは主に「バンキング」「マーケティング」「他サービス連携」の3つのメニューから構成されている。

バンキングは、顧客のアプリ操作によるリアルタイムでの残高照会・入出金明細照会を行い、アプリ画面上に照会結果(残高・取引明細)を表示するほか、アプリが定期的に自動で照会を行うことで、預金口座の最新残高・取引明細を取得し、新たな明細がある場合はスマートフォン画面にポップアップで通知する。

マーケティングについては、アプリにダイレクトにプッシュ通知し、効果的なメッセージ(キャンペーン、商品案内、お知らせなど)を配信することに加え、端末のGPSなどから取得した位置情報にもとづき、エリアを指定してメッセージを配信する。

他サービス連携に関しては、ポータル画面より、信用金庫の各種コンテンツ(Webサイト、ATM検索、商品検索、口座開設など)へ連携する。

これらにより、信用金庫は顧客の位置情報を利用した位置連動型プッシュ通知などが可能となり、地域に密着した信用金庫ならではのキャンペーンやお知らせなどを最適なタイミングで配信できるという。

なお、ファースト・ユーザーとして、浜松信用金庫、瀬戸信用金庫、碧海信用金庫、福岡ひびき信用金庫(金庫コード順)が導入を予定し、そのほかにも多くの信用金庫が導入を検討している。