アールエスコンポーネンツ(RSコンポーネンツ)は1月17日、ARMベースのシングルボードコンピュータRaspberry Pi 3のアーキテクチャをベースにした組み込みモジュール「Raspberry Pi Compute Module 3」の発売を開始したと発表した。

同モジュールは、教育用途であるRaspberry Piを、産業機器や組込機器向けにカスタマイズした製品で、製品を活用することで、Raspberry Piを使ったソリューションを省スペース・省コストで組込機器やIoT端末に搭載できるようになる。

ノートPC用メモリとして一般的なDDR2 SODIMMスロット用ピンを搭載した小型基板で、スロットピン以外のコネクタ群を省略することでコンパクトな形状を実現しつつ、Raspberry Pi 3と同じBroadcom BCM2837プロセッサ(ARM Cortex-A53クアッドコアと1GB LPDDR2 RAMを内蔵)と、ストレージ用4GBオンボードeMMCフラッシュを搭載している。

ただし、ソフトウェアなどの開発を行うためには別売りの「Compute Module IO Board」が必要で、同ボード上に搭載されている各種コネクタを経由することで、周辺モジュールと接続した状態でソフトウェアの開発が可能となるほか、モジュール上のフラッシュメモリの書き換えが行えるようになる。同ボードは単体で販売されるほか、同モジュールと公式アダプタがセットになった開発キットとしても販売される。

また、同社では、より低コストなラインアップとして「Raspberry Pi Compute Module 3 Lite」の販売も併せて開始。同モジュールは、BCM2837と1GB RAMを搭載しているが、フラッシュストレージが搭載されてバージョンとなっている。

「Raspberry Pi Compute Module 3」