NECネッツエスアイは1月11日、業務用パソコンからのインターネット接続(閲覧)を、クラウドサーバ上のブラウザの画面転送を介して行うことで、顧客の端末や企業内の情報システムを不正アクセスやウィルス感染といったサイバー攻撃の脅威から守る「STclient セキュアブラウジングサービス」の販売を開始すると発表した。

「STclient セキュアブラウジングサービス」利用イメージ

同サービスは、「セキュアブラウジング」と「中間ファイルサーバサービス」から構成している。セキュアブラウジングでは、顧客の業務端末からのインターネット閲覧をクラウドサーバ上のブラウザの画面転送により実行することで、顧客端末からの直接のインターネット接続を遮断する。中間ファイルサーバサービスは、インターネットからダウンロードしたファイルをセキュリティチェックを行ったうえで社内ネットワークに安全に取り込む。

これらを、同社のデータセンター「S-iDC」を利用したクラウドサービスで提供することにより、初期投資を抑え、低価格、短期間で小規模からサービスを開始可能。提供価格は、月額13万円から(税別、同時接続数20の場合)。

また、オプションとして、NECネッツエスアイのネットワークトータルオペレーションセンター(nTOC)にあるセキュリティオペレーションセンター(SOC)にて24時間365日運用・監視を行うことにより、インシデントの監視や分析、予兆検知など、より高度なセキュリティ対策も可能。

さらに、同社が提供しているメール無害化サービスと併せて使用することで、ふるまい検知機能による未知のマルウェアの検出や「.exe」などの実行形式の添付ファイル削除など、電子メール経由の標的型攻撃対策を行える。インターネットとメールという外部からの攻撃を最も受けやすいルートにおいてこれらの対策を行うことにより、これまでにないリスク低減が可能となる。