ワコムは5日、より自然な描き心地を実現した新世代のペンタブレット「Wacom Intuos Pro」に加え、紙に鉛筆やペンで描くスケッチ工程とデジタル仕上げ工程をシームレスに連携したいというニーズに応えた「Wacom Intuos Pro Paper Edition」を発表した。両製品ともに、同社オンラインストア「ワコムストア」で同日から予約開始。19日から「ワコムストア」および一部家電量販店で販売が開始される。
Wacom Intuos Pro
「Wacom Intuos Pro」は、厚さ8mmという薄さを実現した、持ち運びに便利なペンタブレット。マルチタッチ機能をサポートし、カスタマイズ可能な8個のExpressKey(ファンクションキー)を備える。タッチホイールには、使用頻度の高いショートカットや修飾キーなどの機能を設定でき、作業効率の向上を図ることが可能だ。付属のペンスタンドは摩耗に強いアルマイトを底面に採用。10本の替え芯が同梱されている。
また、従来から進化した「Wacom Pro Pen 2」を付属。これまで提供していた「プロペン」の4倍(8,192レベル)の筆圧を感知し、ペンの正確性・追従性も大幅に向上した。
Wacom Intuos Pro Paper Edition
「Wacom Intuos Pro Paper Edition」(以下、Paper Edition)は、Intuos Proのペンタブレット機能に加え、アイデアスケッチから仕上げまで、紙とデジタル両方の作品制作フローを1台で行うことができる製品。紙に描いたスケッチをレイヤー分けして保存することができ、ラスター形式またはベクター形式のソフトウェアで開くことができるため、煩わしいデータスキャンが不要となる。
Paper Editionには、Wacom Pro Pen 2に加え、ペーパクリップと、筆圧感知対応のゲルインクペン「Wacom Finetip Pen」が付属する。Paper Edition上に置いた紙にWacom Finetip Penでスケッチすると、描いたデータが「Wacom Inkspace アプリ」に転送され、同社のクラウドサービス「Inkspace」に自動同期されるため、場所を問わず作品作りを続けることが可能。
MacまたはWindows PCに接続すると通常のペンタブレットとして利用可能。PCとはUSBケーブルやBluetoothで接続する。
価格は、「Wacom Intuos Pro Medium」が39,800円、「Wacom Intuos Pro Large」が49,800円、「Wacom Intuos Pro Paper Edition Medium」が44,800円、「Wacom Intuos Pro Paper Edition Large」が54,800円(すべて税別)。