スーパーなどの場合、コンタクトレス対応のレジが設置されている店があり、こちらも支払時に決済端末にタッチするだけ。無人レジの場合も同様で、気楽に支払いができる。

ロンドンのスーパーのコンタクトレス対応の無人レジ。日本と同様にバーコードで商品を読み取り、カード払いでタッチすればいい

レストランの場合はハンディタイプの決済端末が多く、このハンディ端末にもコンタクトレス対応のものがある。基本的にはテーブルで決済をするためだろう。この場合、たいていは決済端末の画面にタッチすれば支払いができる。

インド料理屋での店頭の掲示。コンタクトレスが目立つアクセプタンスマークが至る所に掲示されていて、まさに拡大期といった印象

ロンドンの場合、このコンタクトレスで便利なのがパブだ。ロンドンに行ったらとりあえずパブに入りたくなるものだが、カウンターに行って飲み物を注文し、その場で受け取り、その都度支払いをする。そういうとき、コンタクトレスだと店員が差し出したハンディ端末にカードをタッチするだけでいい。毎回小銭を出す必要もなくて、簡単だ。

ロンドンで立ち寄ったパブ。コンタクトレス対応なので、注文時の支払いが楽ちん

小銭の場合、慣れていないとコインを見てもどれがいくらのコインかすぐに分からないので、支払時にまごつくこともしばしば。お札を出すとコインでお釣りが返ってくるので、それでまたコインが増えてしまう。クレジットカード払いだと、サイフを取り出してカードを出し、決済端末に差し込んでPINを打ち込んで……という手間がかかる。コンタクトレス対応のクレジットカードならタッチで済むが、カードを取り出す手間は変わらない

スマートフォンなら、だいたい手元にあるはずなので、それをそのままタッチするだけ。安全性に関して目をつぶれば、iD/NFCの場合はApple PayのようなTouch IDによる指紋認証もないので、手軽ではある。

現地在住の人によれば、パブで割り勘にする場合は、それぞれ個別に頼むというよりは、1人がみんなの分を払ったら、2杯目は別の人が払う、といったやり方も多いらしい。

今回は気付かなかったが、ロンドンの博物館では入口で寄付を求めているところも多く、その中でナショナルギャラリーに行った人から、「コンタクトレスで寄付が支払えるようになっていた」とのコメントをもらった。大英博物館でも寄付を求めているため、次回の訪問時には是非確認したいと思う。