スポーツオーソリティが推進する2ルームテント。主室とタープが一体化している

もう一点、キャンプの人気が高まった理由がある。それは「グループキャンプ」、いわゆる「グルキャン」だ。同じ幼稚園や学校に通う子どもの親同士が仲良くなり、複数の家族でキャンプに出かける例が増えているという。

白石氏によると、一家族でキャンプに行くと、テント設営、料理づくり、そして子どもの世話と、親にかかる負担が多くなる。だが、複数の家族で行けばそうした負担を分担でき、子どもにとっても友人がいるので楽しく遊べる。アウトドアビギナーにとってグループキャンプはメリットが多いのだ。

増加傾向に転じたキャンプ人口

白石氏から一連の話を聞いてキャンプの人気が高まっている理由に納得した。「オートキャンプ白書2016」によると、2015年は「オートキャンプ参加人口」が12年ぶりに前年を上回ったそうだ。また、白石氏は「キャンプは潜在需要が高いレジャー、今後はもっとキャンプ人口が増えていくと予測しています」と、見通しを語った。

さて、筆者は所属するアウトドア雑誌が休刊したあと、パソコン雑誌に移籍した。こちらは結構長く続いたが、やはり休刊となった。スマートフォンが普及し、パソコンの必要性が薄れたことが一因と踏んでいる。キャンプとスマホは相性がよいが、筆者の仕事と通信機器はそうではないらしい(笑)。