12月14日から16日にかけて東京ビッグサイトにて開催されているエレクトロニクス製造サプライチェーン総合展示会「SEMICON Japan 2016」の特別展「WORLD OF IOT」において、rimOnO(リモノ)ブースでは、同社が開発を進めている着せ替え可能な超小型モビリティのデザインモックが展示されている。

同超小型モビリティは、誰でも乗れる乗り物をコンセプトとして開発が進められているもので、布製ボディを採用することで、着せ替えを可能とした。デザインはi-unitなどのデザインで知られる根津考太氏が担当しており、可愛さという面を意識したものとなっている。

主要スペックとしては、全長2.2m、全幅1.0m、全高1.3mで車重は320kg(目標は200kgとのこと)。最高速度は検討中ながら45km/hで、目標航続距離50km、乗車数は大人2名(もしくは大人1名、子供2名)。価格は目標100万円としている。

ただし、実際の販売は超小型モビリティ関連の法律の整備状況を見ながらの開発となるため、まだ先になる模様。そのため、同社では2018年春を目標に1人乗りのミニカーの販売を目指すとしている。

ちなみに、今回展示されている超小型モビリティは、ペダル式のアクセル/ブレーキではなく、バイクと同じバーハンドル方式を採用。これにより、ペダルの踏み間違いなどを防ぐことを可能としている。また、運転シートは回転式としているため、乗降時に無理な体勢をとるといったこともない工夫が施されている。

会場に居た根津氏に話を聞いたところ、「自転車の代わりとしてや、高齢となって自動車の運転は辞めたいけど、代わりの足が欲しいといった方など、超小型モビリティの潜在ニーズは高く、実際に活用したいという声もrimOnOに多く届いている」とのことで、そういった人たちのためにも、超小型モビリティの実用に向けた動きを今後も継続して行っていきたいとしていた。

rimOnOが開発を進めている超小型モビリティ。外装にはウレタンフォームが活用されている

後部座席は、荷物を置く場合には倒すことも可能