リンクスインターナショナルはこのほど、小型PC「LIVA Z」など、台湾ECSの新製品を発表した。これに伴い、製品説明会を開催。「LIVA Z」に加えて、カメラ付スティックPCや、学教用タブレットとソリューションを紹介した。
小型PCのLIVAがモデルチェンジ、Pentium搭載モデルも登場
小型PC/ベアボーン「LIVA」シリーズは、2013年に第1世代の製品を投入。その後、市場の声を吸い上げて進化を続け、今回のLIVA Zで第5世代となる。Apollo Lake世代のIntel製CPUを採用。従来はCeleron搭載モデルのみのラインナップだったが、新たにPentium搭載モデルを追加した。また、メモリやストレージの増設にも対応している。これらの強化についても市場の声に応えたものだという。
4コアのPentium搭載モデルを投入することで、これまでよりもパフォーマンスが向上し、一般的なデスクトップPCとしての動作が可能になった。さらに組込やアプライアンス利用を想定したDual Gigabit LANを備える。
2017年1月上旬にCeleron N3350搭載モデルを出荷(OSなし23800円、Windows 10 Home26800円:税別)し、追ってPentium N4200搭載モデル(OSなし29800円、Windows 10 Home32800円:税別)を発売する予定だ。
コンシューマ向けに加えて、産業用としてRS232C端子の付いた「LIVA Z-E」も用意するという。ケースを拡張して4基のRS-232C端子を備える。さらに中央には、2.5インチストレージを搭載できる点もポイント。コンシューマでも「2.5インチベイがほしい」というケースは考えられるので、一般向けへの提供も期待したいところだ。
カメラ搭載スティックPCなども投入予定
このほかの製品としては、Intel Atom x5-Z8300を搭載したスティック型PC「Smart Camera」も紹介された。スティックPCは、各メーカーからさまざまな製品が投入されているが、「Smart Camera」は200万画素のカメラを搭載する点がユニークだ。現時点で、明確な販売時期や価格は未定だが、台湾ではファン搭載モデルがセブンイレブンで採用されているという。
ちなみに「Smart Camera」は、一太郎カラーの一太郎2017発売記念モデル限定スティックPCとしても採用されており、日本国内では限定モデルの方が先に出荷されている。
文教向けの取り組みとして2つのタブレットとソリューションを展開予定
また、ECSはIntelの「クラスメイトPC(CMPC)」以降、10年間にわたって文教分野に取り組んでいる。以前に、文教向けタブレットを日本市場に投入する予定を明かしていたが、ターゲットを明確にして「小学生用タブレット」と「お絵かきタブレット」として発売を予定しているという。
小学生用タブレット「EG20BA」はディスプレイが360度開く2in1デバイスで、子どもが乱暴に扱っても問題のない設計を採用する。スタイラスのサポートは決定しているが、具体的なスペックはまだ固まっていないため、販売時期や価格は未定となっている。
一方のお絵かきタブレット「TE10EA3」はワコムのペンを採用しており、表面はゴリラガラス3を採用し、ある程度乱暴に利用されても耐えるようになっているという。こちらは2月の発売を予定している。
また、学校用のソリューションとして、腕時計型の「Smart Campus」を紹介。こちらはBluetoothで通信し、子どもの登校状況や学内の居場所を認識、親にメールで知らせたり、下校していない生徒を把握することができる。またNFCにも対応し、例えば購買など学内での買物をキャッシュレスで行う事も想定している。