米Googleは11月7日(現地時間)、Androidスマートフォンを用いてテレマティクスを実現する「Android Auto」のメジャーバージョンアップ(v2.0)を発表した。Androidスマートフォン単独でも機能し、これにより全ての車でAndroid Autoを使用できるようになる。
Android Autoは、シンプルな車向けのユーザーインターフェイスで、ハンズフリー操作が可能な音声コマンドをサポート、スマートフォンのアプリ(ナビゲーション/ミュージック/メッセージなど)を車内で利用できるようにする。これまで利用には対応車両が必要で、USB接続して対応車両の車載機器(画面、スピーカー/マイク)と連動する仕組みになっていた。
バージョン2.0はAndroidスマートフォン(Android 5.0以上)の画面やスピーカー/マイクを用いてスマートフォンのみでも機能し、ダッシュボードなどに端末を固定することで、Android Autoをサポートしていない車両でも利用できる。
画面には下部のバーに「ホーム」「マップ」「音楽」「コミュニケーション」の4つのボタンが並び、画面上部にはマイクのボタンとメニューというレイアウト。ナビゲーション中にホーム・ボタンをタップするとホーム画面ではなくマップに戻り、電話がかかってきたら大きなコンタクト・カードと応答ボタンが現れるなど、ユーザーが運転に集中できるように状況に応じて振る舞い、必要な情報を分かりやすく表示する。
バージョン2.0では、スマートフォンがBluetoothで接続すると自動的にAndroid Autoが起動するオプションも追加された。Logitechが発売するBluetooth対応の「SmartCar」マウントなどを用いることでスマートフォン単独でも自動起動を利用できる。
Android Auto 2.0は、現在提供されている日本を含む30以上の国で数日中に提供が始まる。ただし、「OK Google」と呼びかけてマップや音楽、メッセージなどに音声でアクセスできるハンズフリーの音声コマンド機能は、数週間中にロールアウトされるアップデートからになる。