高機能な掃除機で人気のダイソンが、アップライト型掃除機「Dyson Small Ball」を発表した。日本ではあまり普及していないアップライト型だが、その使い勝手はどうなのか? 発表会で実際に触って試してきた。
アップライト型は別名「タテ型」とも言われ、一般的にはモーターやダストカップなどが収められた「本体」に直接ヘッドを搭載している製品だ。ヘッドと本体モーターの間に、吸引力を減衰させる「ホース」がないため、効率的にゴミを吸い込むことが可能。このため、パワーを重視する業務用掃除機においては、アップライト型が多く発売されている。
パワーの強さで、欧米などにおいて人気があるアップライト型だが、日本ではあまり普及しなかった。その理由は、日本で普及したキャニスター式と比較して、アップライト型は、掃除時に本体とヘッドを同時に動かす必要があるために手にかかる負荷が大きいこと。また、サイズが大きい製品が多く収納しづらい、ホースがないので小回りがききにくい、床以外の掃除ができないなど様々ある。
一方、今回発表されたDyson Small Ballは、製品名の通りダイソン独自のBallテクノロジーを採用。前後に動くだけの車輪と違い、ボール型のホイールを採用することで、軽い力で前後斜め左右への細かな移動が可能。また、その場でヘッドの方向を変えることもできる。