次世代のPepperとして、情報・知識・学習を受け持つ人工知能であるWatsonに、ソフトバンクのグループ会社であるCocoro SBの開発する感性・感情・感覚を受け持つ「人工感性知能」を組み合わせたものの開発が進んでいることも紹介された。人間の感情をマッピングしたものをもとに、嬉しい・楽しい・悲しい・悔しいといったポジティブ/ネガティブな感情をロボットが持つようになるという。実験中の事例として「ゲームに負けることを初期は悔しがるが、負け続けるうちに周囲の人が笑うことを理解し、負けたけれど楽しかったと認識する」というようなものも紹介された。

こうした感情認識エンジンはPepperに組み込まれるだけでなく、車やバイクに搭載されるようになるという。ホンダとカワサキとの間で業務提携が行われ、将来的に車が感情もつ製品が登場するだろうとも語られた。

感情エンジンを搭載したロボットや製品が開発されている

「車やオートバイ、家なども感情を持つことだろう。いろんなものが感情を持つおもしろい世界がやってくる。そのおもしろい世界を人工知能でソフトバンクは作ろうとしている。いろいろなロボットが感情を持つ世界を作ろうとしている」と中山氏はソフトバンクの目指すところを語って講演をしめくくった。