未来の家では家電がユーザーに働きかけ、快適な生活を支援する
最後に、CEATEC会場のシャープブースについて、様子をお届けしよう。
メインコーナーは、ここまでお伝えしたホームアシスタントを含む、AIoTが実現した家庭はどのようになるのか、イメージを膨らませる「AIoTスマートホームゾーン」。未来感あるデザインのエアコンや空気清浄機、オーブンレンジなどが参考展示されている。
ホームアシスタントはエアコンとの連携をアピールしており、他の家電との連携についてはスタッフの説明に任せているカタチだ。
ロボホンコーナーでは、先日のアップデートで実装した2体のロボホン同士の掛け合いが見られる。ロボホンとロボホンが延々とあっち向いてホイを続けていて微妙にシュールだ。ロボホンは法人への導入提案も進めており、飲食店などの受付・接客、多国語による観光案内、見守りなどの事例を紹介していた。
IGZO / 8Kゾーンは、IGZO技術を応用した四角くないフリーフォームディスプレイ(FFD)や、超高精細ディスプレイの展示だ。85インチ8Kモニターを使ったCG女子高生「Saya」の動画や、NHKが試験放送中のスーパーハイビジョン番組の上映なども行う。
Be Originalゾーンは、シャープの100年を超える歴史の中で、エポックメイキングだった商品の展示。太陽電池電卓、液晶ビューカム、カメラ付き携帯電話、初代AQUOSなどが並ぶ。Be Originalはシャープのキャッチフレーズだった「目の付け所がシャープでしょ」のニュアンスを英文にしたもの。
全体的にワクワクさせてくれるソリューションが豊富で、見どころも用意されている印象だ。ただ、やや厳しい指摘をすると、AIoTがメインコンテンツでありながら、AIoTから外れたソリューションも並んでいるのは気になった。8K映像モニターやIGZOによるフリーフォームディスプレイなどは圧倒的な画質と見た目の斬新さで目を引くのだが、ここに展示しているものが、ホームアシスタントやロボホンから操作できれば、もっと一体感が演出できて楽しめるのではないかと感じた。