EIZOは13日、フォトデザイナーなどに向けたハードウェアキャリブレーション対応の27型液晶ディスプレイ「ColorEdge CG2730」「ColorEdge CS2730」を発表した。10月7日から発売する。価格はオープン、直販サイト「EIZOダイレクト」での参考価格(税込)は前者が216,000円、後者が140,184円。

ColorEdge CG2730

ColorEdge CG2730

「ColorEdge CG2730」は従来モデルからデザインを一新し、ベゼル幅や厚みを減らし大幅なスリム化を実現。重量も軽くなり、背面には持ち手ハンドルを備え、ちょっとした持ち運びにも配慮した。

ColorEdge CG2730のカラーガモット

解像度は2,560×1,440ドットで、独自のデジタルユニフォミティ補正回路により、輝度と色度が均一になるように画面全体をすべての階調で補正。Adobe RGB色空間を99%カバーするほか、印刷業界の標準色であるJapan ColorやJMPAカラーに対応。デジタルシネマに用いられるDCI-P3規格も98%カバーしている。

本体の上部には、従来モデルよりも小型化したキャリブレーションセンサーを内蔵。付属の専用ソフト「ColorNavigator 6」を使って、用途に応じた適切な表示へと調整できる。表示安定までの時間は3分に短縮され、ワンタッチで取り付けできる遮光フードも付属する。

そのほか主な仕様は、液晶パネルがIPS方式の非光沢(アンチグレア)、解像度が2,560×1,440ドット、視野角が水平垂直とも178度、輝度が350cd/平方メートル、コントラスト比が1,500:1、応答速度が13ms(中間階調域)。USB 3.0ハブ×3ポートを備え、うち1ポートはスマートフォンなどの急速充電に対応する。

ColorEdge CG2730およびColorEdge CS2730のインタフェース

映像入力インタフェースはHDMI×1、DVI-D×1、DisplayPort×1。スタンドのチルト角度は上35度/下5度、スイーベルは左右344度、高さ調節は155mm、右回り90度のピボットにも対応。本体サイズはW638×D245×H404.1~559.1mm、重量は約8.9kg。

ColorEdge CS2730

ColorEdge CS2730

「ColorEdge CS2730」は、上記のColorEdge CG2730よりもライトユーザー向けのモデル。写真愛好家向けに、アドビシステムズ、エプソン、キヤノンが開発協力したソフトウェア「Quick Color Match」が付属。対応するアプリケーション、プリンタ、印刷用紙を使うことで、画面表示と写真プリントの色合わせが簡単に行える。

仕様の相違点は、コントラスト比が1,000:1、応答速度が10ms(中間階調域)。DCI-P3規格には非対応となっている点。キャリブレーションセンサーと遮光フードも別売り。

背面

ColorEdge CS2730のカラーガモット