それでは細部を見ていきましょう。本体の底面には、microUSB端子、microSDカードスロット、リセットスイッチが設けられています。microSDカードはClass10以上が推奨されており、最大64GBの容量がサポートされています。

マイクロUSB端子は充電のために使用します。リセットスイッチは向かって右です。向かって左の穴はマニュアルに特に記載はなく、使用しません

本体上部にはモノラルマイクが設けられています。ステレオマイクでないのがちょっと残念です

セットアップは特に悩むことはないでしょう。Insta360 NanoをマイクロUSB端子経由で充電したのち、exFATまたはFAT32でフォーマットしたマイクロSDカードを挿入してから対応するiPhoneに装着すれば、自動的に電源が入り、App Storeによって専用アプリのインストール画面が開かれます。あとはアプリケーションをインストールすれば、すぐに全天球写真・動画の撮影を始められます。特にユーザー登録なども求められません。

近ごろのスマホアクセサリーは利用する際にユーザー登録を求めることが多いですが、IDやパスワードは登録も、管理も、解約もヒジョーに面倒です。できるだけユーザー登録なしで利用させていただきたいものです。

Insta360 NanoはLightning端子だけで固定されますが、特にはずれやすいような不安感はありません。全体の厚みはInsta360 Nanoの厚みに収まりますので、付けっぱなしでも邪魔にはなりません

専用アプリがインストールされていれば、Insta360 Nanoを装着すると自動的に専用アプリが起動して、すぐに撮影を始められます

Insta360 Nanoは本体のみで撮影可能。ワンプッシュで写真を、ダブルプッシュで動画を撮影できます

専用アプリの使い方は単純明快ですが、設定画面を日本語化できません。と言ってもそれほど設定を変更する必要はないのですが、15秒以上の動画撮影を制限する「RECORD→Record Time Limits In 15 Mins」をオフ、「Insta360 Nano」という透かしを撮影画像に入れる「PLAY-Watermark」をオフ(NONE)にする設定は覚えておいたほうがいいでしょう。

これは写真撮影モード。前面と背面を同時にプレビューできます。ビデオカメラのアイコンをタップすると動画撮影モードに切り替わります。動画はシャッターボタンを押している間だけ撮影が続く「Press & Shoot」方式が採用されています

これはアルバム閲覧モード。新しく撮影した写真が上に表示されます

これは設定画面。撮影時の各種設定だけでなく、ファームウェアのアップデートも専用アプリから可能です