Appleは、同社のプレス向けWebページにて、iOS 10のSiriに関する最新情報を伝えている。それによれば、有力デベロッパーの提供するアプリの最新バージョンでは、Siriとの統合がより進化したものになっているとのことだ。
アプリ内で写真の検索や、支払い、乗車のブッキングやワークアウトの停止、または一時停止など、細かい指示が行えるようになる模様で、例えば、「Pinterestでメンズファッションのピンを探して」とリクエストし、写真を見つけることができる。
The Vogue Runwayでは、アプリを開いたときに、ファッション業界関係者が正確に把握したい情報、見たい内容をSiriから簡単に探せるようになる。
ショッピングアプリのLookliveでは、「ドレイクがMTVミュージックアワードで着てた服を探して」と聞けば、画像を探し、購入できるアイテムを見つけてくれる。
写真アプリに入っている画像を利用して抽象画風な加工を施してくれるアプリ、Pikazoでは、お気に入りの画風に仕上げるための筆のタッチを探すといったことができる。Webページでは、「Hey Siri、娘をモネっぽくした写真をPikazoで見せて」という例が挙げられている。
6月に開催されたAppleの開発者向け会議「WWDC 16」では、Siriのサードパーティへの開放がアナウンスされており、メッセージや写真の検索、ワークアウトやモバイル決済、VoIPでも使えるようになるだろうという紹介があり、デモでは、中国で普及しているチャットアプリ、WeChatを使ってのメッセージ送信などが披露された。
iOS 10は、恐らく9月7日に発表されるであろう、iPhoneの次期モデルに搭載されるはずなので、リリースもまもなくであると予想される。iOS 10における機能強化の目玉のひとつとされている。





