サードウェーブデジノスは17日、国内外の人気ゲーム40タイトルの動作確認を行ったゲーミングPC「GALLERIA Gamemaster」シリーズを8月18日より発売する。第1弾としてミドルタワーPC 2モデル、ミニタワーPC 3モデル、スリムPC 1モデル、ノートPC 1モデルの計7モデルを展開する。発表に合わせて記者説明会を開催し、製品コンセプトなどを紹介した。
説明会ではまず、サードウェーブデジノス 取締役社長の田中基文氏が「(オンライン)ゲームの世界をサポートしているGamemasterになぞらえ、我々も快適にゲームがプレイできる製品をお届けし、ゲームを楽しむすべてのユーザーに愛されたい」と新製品に込めた思いを語った。
サードウェーブデジノス 代表取締役社長 田中基文氏 |
サードウェーブデジノス ゲーミング事業部 部長 野口基督氏 |
続いて製品開発の担当者である、サードウェーブデジノス ゲーミング事業部 部長の野口基督氏が新製品のコンセプトや位置付けを解説する。これまで同社が展開してきた「っゲーム推奨PC」は、個別のゲームタイトルに対して最適な構成と思われるPCを試作し、ベンダー側に提案、問題がなければ推奨を承認してもらうというスキームだったため、ゲームごとに承認が必要だった。
ただし、ゲーマーは対象のゲームだけをやりこむのではなく、新しいゲームにも興味を示す。この場合、初心者などPCに詳しくなければ自分が使っているPCでそのゲームが遊べるかどうか分からないという状況もあった。
そこでGamemasterシリーズは、国内外のさまざまなゲームタイトルに対して、「ゲームをダウンロードしてインストール、チュートリアルが終わるまで」を目安として、独自に動作検証を行い、専用サイトに検証したゲームタイトルを掲載する。そうすることで、PCに詳しくない人でもそのPCがプレイしたいゲームに対応しているかどうか確認できるという。
サポートするゲームとしてまずは40タイトルを公開。今後も「ユーザーからの要望が多いものを優先して検証し、追加していく」(野口氏)としている。
新会員サービス「ガレリアメンバーズ」も立ち上げ
サードウェーブデジノス コミュニケーション開発部 部長の大浦豊弘氏 |
Gamemasterシリーズのプロモーションについては、サードウェーブデジノス コミュニケーション開発部 部長 大浦豊弘氏が説明。Gamemasterシリーズの発表に合わせて、サードウェーブでは新たな会員組織「ガレリアメンバーズ」を立ち上げ、会員に対してさまざまな特典を提供する。
ガレリアメンバーズは、誰でも会員登録が可能な「ガレリアメンバー」と、Gamemasterシリーズを購入したが登録できる「ガレリアオーナーメンバー」という2つの階層で構成される。このうち、「ガレリアオーナーメンバー」に対しては、ダウンロードやインストールといったゲームを始めるまでのサポートや、ゲームが起動しないなどのトラブル対応などについて、専用の窓口から午前1時の深夜まで受け付ける。
また、ガレリアメンバーズの会員全体に対しては、Gamemaster公式Webサイトからサポートゲームの最新情報を提供するほか、サードウェーブデジノスの製品開発担当者やサポート担当者が参加するオフラインイベントへの招待なども予定しているという。
日本マイクロソフトと日本eスポーツ協会からもコメント
今回の発表会ではゲストとして日本マイクロソフトの河野万邦氏と日本eスポーツ協会(JeSPA)理事の平方彰氏も登壇した。河野氏はWindows 10の新たな成長要素としてゲーミングとエンターテイメントを挙げ、「マイクロソフト本社も含めて全社で注力している分野」としたうえで、「Gamemasterは安心して快適にPCゲーミングを楽しめるということで、PCゲーマーの裾野を広げたる画期的な製品、取り組み、サービスだろう」とコメント。
日本マイクロソフト コンシューマー & パートナーグループ OEM統括本部 マーケティング部長の河野万邦氏 |
一般社団法人 日本eスポーツ協会(JeSPA)理事の平方彰氏 |
また、平方氏が理事を務める日本eスポーツ協会は、日本におけるeスポーツの国内普及や振興を目的として設立された組織で、eスポーツ大会の開催や国際大会に対して選手の派遣などを行っている。
今回のGamemasterに関しては、初心者がeスポーツに入りやすい手厚いサポートがあることをメリットとして挙げ、「協会としても今後に期待したい」という。なお、サードウェーブデジノスは日本eスポーツ協会の公式スポンサーとなり「同協会の主催、後援などで関連するeスポーツ大会などのイベントに積極的に協賛し、eスポーツの発展と選手の育成に貢献していく」という