TISは7月22日、カード会員(カードホルダー)がスマートフォンアプリでクレジット/デビット/プリペイドなど各種決済カードの利用管理ができるクラウドサービス「CARD×DRIVE(カード・ドライブ)」の提供を開始すると発表した。

「CARD×DRIVE」利用イメージ

「CARD×DRIVE」は、「カード利用状況の管理」や「カード利用時のリアルタイムプッシュ通知」などの機能を持ったカード会員向けスマホアプリと、そのアプリへのプッシュ通知を行うなどのカード事業者向けの管理機能を備えたクラウドサービス。同サービスを活用することで、カード事業者は自社のカード会員の囲い込みのための顧客接点となるスマホアプリを、最短1カ月で提供できるという。

サービスは、Kyash(キャッシュ)が提供するシステムをAPI経由で活用。主な機能として、不正利用を早期検知するプッシュ通知機能、カード事業者からのレコメンド配信機能がある。

提供価格(税別)は、導入費用が600万円、ライセンス初期登録料が500万円からとなっており、登録カード1枚当たり年間50円が必要となる。これらは、TISのリテール決済ソリューションのトータルブランド「PAYCIERGE」のサービス群の1つとして展開する。

今後、「CARD×DRIVE」では、カード会員のルールに基づいてカード取引を拒否することのできる「セルフコントロール機能」を提供予定。これにより、設定した利用制限に従ったカード決済が可能になり、カード管理者がカード利用を制限する必要がある法人カードや親子カードなどにこの機能を付加することで、新たな商品の創出が可能となるとしている。